新海誠監督、自身の展覧会開催は「光栄です」 音声ガイドは神木隆之介
2017年9月7日 17:45

[映画.com ニュース] アニメ映画「君の名は。」で一大ブームを巻き起こした新海誠監督の軌跡を紹介する展覧会「新海誠展 『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」の記者発表会が9月7日、東京・六本木の国立新美術館で行われ、新海監督、同館館長の青木保氏らが出席した。
新海監督のデビュー15周年を記念して開催される本展は、商業デビュー作となった短編「ほしのこえ」(2002)から「君の名は。」(16)までの道のりを、製作資料、絵コンテ、作画、美術、作品世界が体感できる造形物など約1000点の展示を通して迫る。さらに、本展覧会の音声ガイドを、「君の名は。」の声優を務めた俳優・神木隆之介が担当することが決定。新海監督は、「聞くのが楽しみです。彼がどういう風に僕の作品を解説してくれるのか、早く聞きたいです」と期待を寄せた。
国立の美術館で現役アニメーション映画監督の名前を冠した展覧会が開かれるのは、初の試みとなる。新海監督は、「大変光栄に思います」と感謝。そして、「同時に居心地の悪い思いもするんです。アニメーションというのは集団製作ですので、僕が描いたものもありますが、展示物の多くは、スタッフが描いてくれた共同製作の結果。そういうものに、新海誠展とひとつの名前を冠していただくことに対して、申し訳なさ、居心地の悪さみたいなものも感じています」と率直な思いを明かした。
さらに「2016年、『君の名は。』はとても大きな作品でした」と振り返り、「監督が僕じゃなかったとしても、ああいう手触りの映画が、2016年の夏に出てきたんじゃないかと不思議と思える作品」と告白。「脚本は僕が書きましたし、作りたいと思って作った作品ですが。作る役割のようなものが自分にあって、素晴らしいスタッフがたまたま、偶然のようなタイミングで集まってくれて、作品を作らされたというか。オカルトめいてしまいますが、そんな気持ちがある」と言い、そのうえで「展覧会を見ることで、『どうしてあの時こういう映画を作ったのだろう』と、発見できるかもしれないという期待があります」と語った。
6月3日に静岡・大岡信ことば館でスタートした「新海誠展」は、長野・小海町高原美術館を経由して東京へ巡回する。東京会場は、国立新美術館で11月11日~12月18日に開催。東京会場限定の特別展示として、15年の歩みをより深く掘り下げる「キーワードで読み解く作品世界」「新海誠と時代背景」「映像制作の舞台裏」「世界に広がる新海誠」が企画されている。入館料は、当日券が一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下は無料で、前売り券は各200円引きとなる。
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