ほしのこえ
劇場公開日 2002年2月2日
解説
中学3年の夏、国連宇宙軍の選抜に選ばれた長峰美加子は、思いを寄せていた同級生の寺尾昇に別れを告げる。美加子は地球を後にし、昇は普通の高校へ進学。地球と宇宙に引き裂かれた2人はメールで連絡を取り続けるが、美加子が地球から離れるに従い、メールの往復にかかる時間は何年も開いていく。クリエイターの新海誠が個人制作したフルデジタルアニメーションで、そのクオリティから高い評価を受けたSF短編アニメ。
2002年製作/25分/日本
配給:MANGAZOO.COM
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2021年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
2002年公開の25分の短編。
制作・原案・脚本・監督・編集は、新海誠。
主役に魅力感じずトータル的にはあまり面白くなかったが、習作的作品と見るとストーリー及び映像にオリジナル性が高く思え、将来性を感じさせられた。
特に映像には名画的なハットする様な美しさが、既に存在していた。
当作、ほしのこえを見た時の衝撃は忘れがたい物でした。
「一人でガイナックスをしてる人間がいる」
そんな評判に背中を押されて見ました。
美しい映像、みずみずしいキャラクター、印象的なガジェットとその使い方、冴えた演出。
巨大な戦争のうねりに翻弄される、たった二人の男女。
そのスポットライトの当て方も的確で、優れた短編映画としてまとめるのに一役かっています。
新海監督の描く深いブルーの空に包まれ、彼女を待つ彼に寄り添って、思う存分作品に陶酔しました。
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この作品の正しい作品情報を知らないで見ました。
自主制作??であるから??なのか、
絵や声優などは期待できないです。
でも最近の作品を見た上でこの作品を見ると、
やはり新海誠さんらしい作品だと感じました。
純粋に、1つの作品としてみると普通の評価ですが、新海誠さんの作品が好きなひとだと
また違った感じ方になるとおもいます。
ストーリーが綺麗で、切ない気持ちになりました。
絵や声優さんが上手くはなかったとしても、
やはり新海誠さんの作品は好きだな、
と感じる作品でした。
最後がどうなったのかがすごく気になりました。
2019年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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地球から遠く離れた銀河で地球外生命体タルシアンと戦うロボット操縦者の中学生美加子と、彼女のボーイフレンド昇との切ない遠距離恋愛を描いたSFラヴストーリー。
監督/原案/脚本/製作は『彼女と彼女の猫 -Their standing points-』の新海誠。
また、オリジナル版の昇の声は監督自身が演じている。
今や日本が誇る大監督にまで成長した新海誠の初劇場公開作品。
DVDでは音声をオリジナル版と声優版で切り替えることが可能。オリジナル版では新海誠本人が声優として参加しているが、今回は声優版で視聴。
本作の特筆すべき点は、制作に関するほとんど全ての作業を新海誠本人が一人で行っているということ。
それでこれだけの作品を作り上げることが出来るのだから、やはり新海誠は凄いのだろう。
キャラクターやアクションシーンの作画はやはり拙さを感じるが、背景などの美術に関しては後の新海作品に通じる美しさがある。
物語の統合性よりエモさを優先させるのは新海作品の定番であるが、本作からその特徴は顕著。
何故ただの女子中学生が国連軍のロボットパイロットになっているの?とか、ワープできる技術はあるのに通信手段は2000年代から進化してないのかよ…とか、リスクを負ってまで宇宙人を殲滅しようとしている理由は?とか、いちいちツッコミたくなる設定が目立つ。
正直気持ちの悪いポエミーな作風はこの頃から変わらず。というか、この作品が一番ひどいかも。
中学生の恋愛なんて、宇宙に行かなくても消滅するだろいずれ、とか思うのは野暮かな?
至る所から感じる庵野秀明作品へのオマージュ(パクリ?)。
『エヴァ』とか『カレカノ』とか大好きなんだろうな。庵野作品お馴染みの電柱カットまであるのは流石にやり過ぎでは?
25分なので気楽に観れるし、いささか気持ち悪いとはいえエンタメ作品としてはまずまずよく出来ているのではないでしょうか?
何よりこれを一人で作り上げたというのは本当に凄いと思います。新海作品を追っていくのであればまず観るべき作品なのは間違いない!
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