吉高由里子「ユリゴコロ」での松山ケンイチのお尻は「見せてはいけない凶暴さ」
2017年9月3日 13:40

[映画.com ニュース] 女優の吉高由里子の5年ぶりの主演映画「ユリゴコロ」の完成披露試写会が9月3日、東京・ららぽーと豊洲で行われた。吉高をはじめ共演の松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江、松山ケンイチの主要キャストと熊澤尚人監督が、屋外のレッドカーペットセレモニーと舞台挨拶に登場した。
過去と現在を交錯させたミステリーで、殺人の手記を残すミステリアスな女性を演じた吉高は、「短く言えば、愛は凶暴で血のつながりは残酷だということをむき出しにあぶり出されている」と作品世界を表現。「クスッとするところがひとつもない映画ですけれど、愛の映画でもあります。見ていただかなければ報われない。300館以上でやる(上映する)から焦ってんのよ」と宣伝担当のような心情を吐露した。
さらに、「出演者全員がどこかで泣いています」と説明。「見終わって話し合いたくなる映画なので、1、誰の涙に共感したか。2、誰の涙が一番離れていたか。3、誰の涙をなめたいか、を話し合ってください」と独特の観賞法を披露した。
手記を見つける、カギとなる役割を担った松坂は「撮影は濃密であっという間の、印象的な日々だった。参加できて良かった」としみじみ。「共感、共鳴するのはなかなか難しいかもしれないけれど、真実にたどり着いた時に心が揺さぶられる。最終的には何かが残る、ほかの映画では体験できないものになった」と満足げに話した。
吉高と運命的な出会いをする松山は、2人が裸になるシーンに言及。「どこから撮られてもいいように準備万端でいったのに、完成した作品では尻が巧妙に隠されていた。尻にファンデーションまで塗ったのに」と不満をぶちまけた。
そして、「聞いてみたら、レーティングに引っかかるからと言われた。ほかにも危ないカットがいっぱいあるのに、それよりヤバいんだと、ちょっとビックリした」と納得がいかない様子。すると、吉高が「狂気的なお尻だったんだよ。見せてはいけない凶暴さがあったのかも」とツッコみ、高笑いしていた。
「ユリゴコロ」は、9月23日から全国で公開される。
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