仏実力派俳優結集「あさがくるまえに」カテル・キレベレ監督、自作品の日本初公開に感無量
2017年6月24日 12:30

[映画.com ニュース] 心臓移植をめぐるヒューマンドラマ「あさがくるまえに」が6月23日、開催中のフランス映画祭2017で特別上映された。上映前には、来日中のカテル・キレベレ監督が舞台挨拶を行った。
「ダゲレオタイプの女」のタハール・ラヒム、「母の身終い」のエマニュエル・セニエ、「Mommy マミー」などグザビエ・ドラン監督作品で知られるアンヌ・ドルバルといった実力派が顔をそろえ、メイリス・ド・ケランガル氏のベストセラー小説を映画化。事故で脳死状態と宣告された青年とその両親、臓器コーディネーター、臓器提供を待つ女性音楽家といった面々が、自身の人生を見つめ直していく。
「聖少女アンナ」「スザンヌ」で知られるキレベレ監督は、「本作が初めて日本で公開される私の作品です。皆さんは、初めての観客です」と感無量の面持ち。「原作小説を紹介されたとき、私は別の作品の脚本執筆にとりかかっていました。ですが、とても力強い本で映画化する必要性にかられ、脚本を断念して原作者に会いに行ったのです」と振り返った。さらに、「私にとって小説の映画化は初めての経験でした。原作小説と同じような豊かさをもって登場人物を描き出すことに苦心しました。原作小説の中では、登場人物は自由に過去と現在を旅します。そして思いや考察が描かれていきますが、映画はこの点において小説よりも自由度が少ないのです」と苦労を明かす。
キャスティングに関しては「非常に強い感情を演じてもらうために、それを演じられる力強い俳優たちが必要でした。通常は主役を決めてから脇役へと移るのですが、本作では例外的に1度に全員の俳優をキャスティングしました。なぜなら、この作品には“主役”と呼べる人がいないから。しいて言うなら、1つの体からまた別の体に旅をする心臓が主役といえるでしょう」と本作ならではの方式をとったという。「私は、社会の多様性、皆が違っているということを描きたかったのです。人と人の連帯、社会を映し出すイメージです。本作の俳優の中には非常に有名な人もいれば、あまりキャリアを積んでいない人もいます。肌の色も年齢も違います。出演者を決めるときには、一貫性を求めすぎるのはよくない。対立や矛盾、あるいはジャンルの混合を恐れてはいけないのです。それが、映画に生き生きとした力を与える元です」と力を込めた。
ロケ地についても言及し、「1週間前から日本に来ているんですが、不思議なことに(ロケ地の1つである)ノルマンディー地方の北西部にある港町ル・アーブルは日本と似ています。ケーブルカーを見かけたからかもしれませんね」と語った。
「フランス映画祭2017」は6月25日まで、東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催中。「あさがくるまえに」は、9月16日から全国公開。
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