フランス映画祭2017開幕 C・ドヌーブ登場に会場歓喜、北野武のジョークに大爆笑
2017年6月22日 21:45

[映画.com ニュース]フランスの最新映画を日本に紹介する「フランス映画祭2017」が6月22日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で開幕。団長を務める仏女優カトリーヌ・ドヌーブが壇上に現れると、劇場全体に割れんばかりの拍手が響き渡った。今年はオープニング作品「ルージュの手紙」に出演しているドヌーブを筆頭に、「エル ELLE」のイザベル・ユペールとポール・バーホーベン監督、「エタニティ 永遠の花たちへ」のトラン・アン・ユン監督ら多数の豪華ゲストが来日した。
大女優の貫録と、若き日と変わらぬ脚線美で会場を魅了したドヌーブは、「この場に立つことを大変うれしく思い、団長を務めることができ感動しています。今年も多くの作品をお見せできます。11作品のうち、4作品が女性監督の作品。それは重みのあることであり、意味のあること。私はこのことに賛同しています」と今年の作品の傾向を語った。
映画祭親善大使を務める北野武監督は「どうも遅れてすみません、安倍晋三です。加計学園の問題で、ちょっとお金をもらったという話があったんで、絶対もらってないと逃げてきたんです(笑)。会場を間違い豊洲に行ってしまいましたが、そこでベンゼンが出たということなので築地に移動したのですが、ここもまた違って、やっと(劇場に)たどり着きました」と時事ネタのジョークを飛ばし、会場は爆笑の渦に包まれた。
その後、「僕にとってのフランス映画はジャン・ギャバンに始まり、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』、イザベル・ユペールさんの作品、大女優のカトリーヌ・ドヌーブさんの『昼顔』や『シェルブールの雨傘』などに非常に影響を受けています。親子で楽しめる映画もいいけど、映画は見た後に、恋人や友達同士語り合って、お互いの教養や映画の見方を深める役目がある。フランス映画はそれが一番語りやすく、難しい映画。今日、大女優と大監督がそろって25回を迎えたことは、本当におめでたいこと。私もこの場で挨拶させてもらうことは光栄です」とフランス映画への思い入れと映画祭開催の祝辞を述べた。
「フランス映画祭2017」は6月22日から25日まで、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催。
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