枡田絵里奈「ハクソー・リッジ」の夫婦愛に感銘「見ていて胸が詰まった」
2017年6月9日 14:00
[映画.com ニュース] メル・ギブソンが監督を務め、第89回アカデミー賞で編集賞と録音賞に輝いた「ハクソー・リッジ」のトークイベントが6月8日、都内で行われ、教育学者の齋藤孝氏とフリーアナウンサーの枡田絵里奈が参加した。
第2次世界大戦下の激戦地、沖縄・前田高地(米国での総称ハクソー・リッジ)で、武器を持たずに75人の命を救った実在の米軍衛生兵デズモンド・ドスの軌跡を描く。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズや「沈黙 サイレンス」のアンドリュー・ガーフィールドがドス役を務め、第89回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた。
齋藤氏は、本作のテーマを「信念の力」といい「信念を持った人間は流されない。時代には空気があって、どうしても流されそうになるけど、ドスのように信念を持った人間がいると彼らが定点になって踏みとどまることができる。信念の力が人を動かし、周りの目を変えていくんです」と考察する。映画では、衛生兵を志願して入隊したドスが周囲から「臆病者」となじられ、暴行を受け、果ては軍法会議にかけられるシーンも描かれるが「敵の前に軍内で戦わないといけない。軍法会議が見どころですね。思想論調と規律がぶつかり合う」と語った。
枡田も同調し「主人公の信念を持つことをあきらめない強さを感じました。人を殺すための武器はもちろん、自分を守る武器すら持たないのは驚きでした。その状態で、あそこ(ハクソー・リッジ)に乗り込んで前へ進んでいくのは想像を絶する」と常人離れしたドスの精神力に圧倒されたという。ドスと妻ドロシー(テリーサ・パーマー)の関係性にも注目し「ドスの背中を押すドロシーの強さに感銘を受けました。生きて帰ってくるのが奇跡だと知りながらも送り出す。見ていて胸が詰まりました。(自分だったら)決して送り出せないですよね……」と悲痛な表情で語った。
齋藤氏は、本作から得られる“学び”として「現代は大変な時代。テロ事件や北朝鮮問題があり、やられたらやり返すというような報復的な思いが生まれてしまう。静かな気持ちを持っていることが大事だと思います。本作でも、周囲が戦闘しているなかドスの心だけが静か。平和を保ち続ける精神の一貫性を感じ取ってほしい」と呼びかけた。
「ハクソー・リッジ」は、「アバター」のサム・ワーシントン、「X-ミッション」のルーク・ブレイシー、「マトリックス」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのヒューゴ・ウィービングらが脇を固める。6月24日から全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【私が“死ぬとき”を、見届けて】あなたならどうする――? 魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー