AV出演暴露で揺らぐ女性記者の日常「身体を売ったらサヨウナラ」7月1日公開
2017年5月11日 12:00
[映画.com ニュース] 新聞記者でありながら元AV女優だった過去を暴露された鈴木涼美氏の著書を、「下衆の愛」「獣道」の内田英治監督のメガホンで実写映画化する「身体を売ったらサヨウナラ」が、7月1日に公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルや場面写真、予告編がお披露目された。
本作は、鈴木氏が過去の実体験を赤裸々につづった「身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論」(幻冬舎文庫刊)をベースにした作品。東京大学大学院修士課程を経て、某経済新聞社で記者を務めている29歳の鈴木リョウコ。エリート街道を突き進みながらも、どこか満たされない日常を過ごしていたが、ある日AV女優だった過去を明かすリベンジポルノを送りつけられたことで、波乱の日々を過ごすことになる。
主人公のリョウコを演じるのは、大根仁監督作「恋の渦」で好演した新進女優・柴田千紘。そのほか小西キス、久保田悠来、内田慈、冨手麻妙、原田篤、筒井真理子、品川祐(品川庄司)ら個性派キャストが脇を固め、希島あいりや川上奈々美といった現役のAV女優も出演している。また、フィクションパートに加え、AV業界関係者のインタビュー映像を織り交ぜながら、ひとりの女性の波乱万丈な日々を描き出すという異色の構成になっている。
ポスタービジュアルは、上半身裸の状態で横たわっているリョウコを活写。見る者を挑発するような視線を送りながらも、どこか寂しげな表情を浮かべる姿が印象的なカットだ。一方、予告編では、リョウコが独特の価値観を語っている。「女優は多かれ少なかれ消耗品です」「快楽って、それ自体が人間のコミュニケーションの一つだと思う」と自由奔放な発言をしていたリョウコが、やがてAV女優の過去を知ってしまった母親と対峙するまでを映し出している。
「身体を売ったらサヨウナラ」は、7月1日から東京・新宿K’s cinemaにて2週間限定公開。