地球外生命体がやってきたら人類は?「メッセージ」緊迫感あふれる本編映像独占入手
2017年5月2日 08:00
[映画.com ニュース] 「プリズナーズ」「ボーダーライン」で知られ、「ブレードランナー 2049」(10月27日公開)の監督に抜てきされたドゥニ・ビルヌーブ監督によるSF「メッセージ」の本編映像を、映画.comが独占入手した。
すぐれたSF作品に贈られるネビュラ賞を受賞した米作家テッド・チャン氏の短編小説「あなたの人生の物語」を、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカーの共演で映画化。言語学者のルイーズ(アダムス)が、巨大な飛行体でやってきた謎の知的生命体「ヘプタポッド」とコンタクトを図るなかで、来訪に隠された壮大な真相にたどり着く。
ウェーバー大佐(ウィテカー)の要請を受け、飛行体が留まるエリアにやってきたルイーズと物理学者イアンは、ものものしい雰囲気の兵士たちや、特殊な担架で運ばれている人物を目にする。その後、携帯電話の提出を命じられ、身体検査をうながされる。緊張感がじわじわと高まっていくシーンとなる。ビルヌーブ監督は「実際に“彼ら”の姿を見られるのはルイーズたちが飛行体に入ってからだ。しかし、“彼らが地球上にいる”と聞くだけで多くの観客が危機を感じる。飛行体が着陸した途端、世界の至るところでパニックになる。僕が気に入っているのは“彼ら”はいたって穏やかなのに、外では彼らの存在におびえる人類がカオスを生んでいるという強いコントラストなんだ」とくだんのシーンにも見られる“ギャップ”について解説している。
感情を表に出さず、生命体を危険視するウェーバー大佐に扮したウィテカーは「父親的な存在となり、ルイーズを静かな強さをもって叱責(しっせき)するのは難しかった。しかも、彼が“武器”という言葉を“彼ら”に伝えるよう強いることで、さまざまな出来事が引き起こされるんだ」とストーリーの一端を明かす。一方、アダムスは「彼女は、恐怖心と強い義務感を通して物事に取り組んでいるの。軍隊がいるような環境でも立ち向かい、戦争に急ぐことが得策ではないと必死に訴えるのよ」とルイーズ目線で語っている。
「メッセージ」は、5月19日から全国公開。