C・マーフィ×J・ドーナンがナチス高官暗殺に挑む「ハイドリヒを撃て!」8月公開
2017年4月5日 10:00
[映画.com ニュース]1942年にナチス高官ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を実行した兵士たちの姿を描く映画「Anthropoid(原題)」が、「ハイドリヒを撃て!『ナチの野獣』暗殺作戦」の邦題で8月12日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されることが決定した。「ダークナイト」「インセプション」で知られるキリアン・マーフィと、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で脚光を浴びたジェイミー・ドーナンが主演し、初共演を飾っている。
フリッツ・ラング監督作「死刑執行人もまた死す」(1943)、ルイス・ギルバート監督作「暁の7人」(75)の題材にもなった史実を、「ブロークン」「フローズン・タイム」などのショーン・エリス監督が新たに映画化。第2次大戦下、ナチス・ドイツはヨーロッパのほぼ全土に占拠地域を広げていた。アドルフ・ヒトラーの後継者と目されたハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を掌握したほか、1941年からベーメン・メーレン保護領(チェコ)を副総督として統治。反体制派を次々と逮捕・処刑する冷酷さから「金髪の野獣」「プラハの屠殺者」などと呼ばれ、恐れられた。
イギリス政府およびチェコ・スロバキア亡命政府はハイドリヒ暗殺を計画。ヨゼフ(マーフィ)、ヤン(ドーナン)ら7人の部隊を、パラシュートを使用してチェコ領内に送り込む。計画は実行されるが、ハイドリヒ襲撃に憤慨したナチス側は、常軌を逸した残虐な報復を開始していく。
今作はチェコ=イギリス=フランスの合作で、チェコのアカデミー賞とされる「ライオン賞」では14部門にノミネート。米新聞NewYork Observerから「観客から熱狂的に受け入れられた」、米Indiewireからは「第2次大戦を描く新たな傑作」と絶賛評を受けた。ポスタービジュアルはハーケンクロイツを軸に、運命を狂わされていく若者たちが象徴的に配置されている。