オスカー作品賞の誤発表は「人的ミス」 投票管理会社の代表が認める
2017年3月1日 12:00

[映画.com ニュース] 第89回アカデミー賞授賞式で、作品賞受賞作が間違って発表されるという前代未聞のアクシデントは「人的ミス」であったことを、投票管理会社の代表が認めた。
アカデミー賞の投票を管理していた会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の代表社員で米国代表、ティム・ライアン氏は2月27日朝(現地時間)、米USA Todayで経緯を説明。舞台上手にいた男性スタッフが、作品賞のプレゼンターを務めるウォーレン・ベイティに違う部門の封筒を誤って渡したと、大混乱の原因は人的ミスだったことを認めた。「私は(映画芸術科学)アカデミーに謝罪し、我々に説明責任のあることを表明した。現在、関係各位に連絡しようとしている」と現状を語った。
米エンターテインメント・ウィークリー誌によれば、事前に受賞結果を知っていたのは、封筒の責任者2人だけだったという。2人はそれぞれ、24部門すべての受賞結果一式が入ったブリーフケースを持ち、舞台の両袖に分かれてスタンバイし、プレゼンターたちに該当する封筒を直接手渡ししていたようだ。ベイティは、主演女優賞のエマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」)の名前が書かれた封筒を受け取っていた。
また、PwCはTwitterに「『ムーンライト』『ラ・ラ・ランド』、ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、そして視聴者の皆様に、作品賞の発表時に起きた過ちについてお詫び申し上げます」と謝罪文を投稿。「我々は現在、原因究明を進めており、このようなことが発生したことを遺憾に思っております」「事態を収拾してくださったノミネート者の皆様、アカデミー、そしてジミー・キンメルに感謝申し上げます」と述べた。
授賞式のクライマックスとなる作品賞の発表では、名作「俺たちに明日はない」の公開50周年を記念し、ベイティとフェイ・ダナウェイがプレゼンターを務めた。封筒を開けたベイティは、「オスカーを受賞するのは……、作品賞は……」と発表の瞬間を引き伸ばし、受賞結果の紙をダナウェイにパス。そしてダナウェイが「ラ・ラ・ランド」と読み上げた。キャスト・スタッフが登壇し受賞スピーチが行われている最中、同作のプロデューサー、ジョーダン・ホロウィッツが、「ムーンライト」が受賞作であると訂正。一度は手にしたオスカー像を、バリー・ジェンキンス監督に譲り渡した。
作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門に輝いた「ムーンライト」は4月28日公開。幻の作品賞となった「ラ・ラ・ランド」(現在公開中)は、デイミアン・チャゼル監督が史上最年少32歳で監督賞、ストーンが主演女優賞を受賞し、最多6部門を制した。
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