アカデミー賞にノミネートされた衣装が映える!「マリアンヌ」40年代完全再現映像公開
2017年1月26日 17:00
[映画.com ニュース] 「マネーボール」のブラッド・ピットと「エディット・ピアフ 愛の賛歌」のマリオン・コティヤールが共演し、第89回アカデミー賞で衣装デザイン賞にノミネートされた「マリアンヌ」の特別映像が、公開された。1940年代を再現した衣装やセットの数々を紹介している。
「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督がメガホンをとった本作。舞台は、第2次世界大戦下のモロッコ・カサブランカ。ドイツ大使の暗殺任務を遂行するため現地に潜入したイギリスの諜報員マックス(ピット)は、フランス軍のレジスタンスであるマリアンヌ(コティヤール)と夫婦を装ううち、任務を超えた絆で結ばれる。終戦後に結婚した2人だが、マリアンヌにある嫌疑がかかったことから、マックスは“72時間以内に妻にかけられた疑いを晴らせなければ、その命を奪わねばならない”という過酷な宿命を背負うことになる。
本作の衣装は「リンカーン」や「コードネーム U.N.C.L.E.」も手がけたジョアンナ・ジョンストンが担当しており、映像中でも多種多様なスーツやドレス、夜会服や軍服など洗練された衣装に身を包んだピットとコティヤールの姿が描かれている。ジョンストンは「クラシックなハリウッドスタイルで、どれも上品で洗練されています」と自信のほどを語っている。
衣装だけでなく美術セットも40年代を完全再現。「マレフィセント」や「エベレスト 3D」で知られるゲイリー・フリーマンが手がけ、「色やスタイルは現代風にアレンジをしながらも40年代を感じられるよう表現した」とこだわりを解説している。映像中には、マックスとマリアンヌがパーティに潜入する見せ場のシーンも登場し、フリーマンが「あんなシャンデリアは今まで見たことがない」と自画自賛する高さ約4.2メートル、重さ約680キロの巨大なベネチアンシャンデリアの姿を確認できる。
セットと衣装を目の当たりにしたゼメキス監督とコティヤールは、仕事ぶりを絶賛。「衣装デザイナーもメイクアップアーティストもこの時代をよみがえらせたんだ。製作チームはこの時代のスタイルを忠実に再現したよ。まさにタイムトラベルだ。観客をあの時代へいざなう」(ゼメキス監督)、「1940年代は華やかな時代よ。ファッションやヘアメイクも素敵だったわ。細部まで忠実に再現されていて驚いた」(コティヤール)と語っている。
「マリアンヌ」は、2月10日から全国公開。