漂流者が人食いザメの餌食に… N・ケイジ主演「パシフィック・ウォー」特別映像披露
2016年12月26日 12:00
[映画.com ニュース] ニコラス・ケイジ主演の戦争映画「パシフィック・ウォー」の特別映像が、このほどYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=S-hgfhHisi0&feature=youtu.be)でお披露目された。太平洋戦争末期、沈没した米軍の巡洋艦インディアナポリス号の軍人が漂流する姿を描いた今作。映像は、獰猛なサメが海面に浮かぶ生存者に襲いかかる、恐怖のひと幕を収めている。
原子爆弾の輸送を目的とするインディアナポリス号は、日本軍の魚雷攻撃を受けて沈没。乗組員1196人のうち、約900人が海中に逃れたものの、空腹や喉の渇き、サメの襲来などにより次々と死者を出した。5日後に救出されるも、生き残った兵士は317人。この惨事は“インディアナポリス号の悲劇”として知られている。
スティーブン・スピルバーグ監督の傑作「ジョーズ」(1975)では、サメ狩りの達人である漁師クイントが登場する。名優ロバート・ショウが演じたクイントは、インディアナポリスの悲劇の生き残りという設定であり、同事件は米国にサメの恐怖を植え付けた出来事でもあった。
サメ襲来シーンは、リアルなアニマトロニクスを使用して撮影。「パーフェクト・ストーム」(2000)で第73回米アカデミー賞にノミネートされたウォルト・コンティが、実物大の制作を手がけた。海中で動く姿は本物と見紛うほどで、撮影時にはその腹部にコバンザメが吸着しようとしたそうだ。
「パシフィック・ウォー」は、ケイジが歴史に名を残す艦長マクベイを演じ、名バイプレイヤーのトム・サイズモア、「ミスト」のトーマス・ジェーン、故ポール・ウォーカーさんの実弟コディ・ウォーカー、「硫黄島からの手紙」の竹内豊らが共演。監督は「バッドアス!」「レッド・スカイ」のマリオ・バン・ピーブルズが務めた。2017年1月7日から東京・シネマサンシャイン池袋ほか全国で順次公開。