TIFF初の新作オールナイト企画! 3作共通の見どころ“スピード感”に場内爆笑!
2016年11月3日 11:00
[映画.com ニュース] 第29回東京国際映画祭のオールナイト上映企画「日本映画スプラッシュ・場外乱闘編(アウト・オブ・コンペティション)」が11月2日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、プロレス団体・DDTの1年間を追ったドキュメンタリー「俺たち文化系プロレスDDT」(11月26日公開)、1980年代のカルトムービー「星くず兄弟の伝説」を装いも新たに描くミュージカル映画「星くず兄弟の新たな伝説」、監督・安齋肇×企画&原作・みうらじゅんによる異色作「変態だ」(12月10日公開)がお披露目された。
同特集企画ではトークショーも行われ、「俺たち文化系プロレスDDT」の松江哲明監督、出演者のプロレスラー・大家健、助監督の今成夢人、「星くず兄弟の新たな伝説」の手塚眞監督、「変態だ」の安齋肇監督、みうらじゅん、主演を務めた前野健太が出席。東京国際映画祭初の試みとなる新作のオールナイト上映企画に対し、手塚監督が「“安い靴下の投げ売り”のようなラインナップですが…」と笑わせながら、「この企画に来てくれた皆さんが本映画祭で一番素晴らしいお客さんです!」と集まった観客に深い謝意を表した。
かつて「ライブテープ」「トーキョードリフター」で前野を起用した松江監督は、「前野さんの“元カノ”として、いい人と付き合っているなあって思いました」と評し、安齋監督の「変態だ」を絶賛。「映画好きのスタッフに囲まれていたからこそ、前野君を追い詰めることができました」と語る安西監督に対し、前野は「若松孝二ばりの追い込みでした」と相好を崩した。
日本のインディペンデント映画業界に一石を投じるために作品を手掛けたという手塚監督。「『インディペンデントでいたい』という強い意思が必要」と持論を展開すると、安齋監督が「説教されているみたい……私、意思が弱いので」と苦笑い。だが、監督業に関して問われると「いつまでも飽きなかったですね」と語り、「昨日も寿司屋の親父に作品を見てもらいました」。みうらが、すかさず「公開前に見せるって、漏えいじゃん。映画泥棒ですよ」とツッコミを入れ、観客の笑いを誘った。
それぞれの作品の見どころを聞かれると、安齋監督が「全体的なスピード感」と答えた後、手塚監督が「今のトレンドからかけ離れた部分と、スピード感を大事にしました」と話し、松江監督も「直球な映画になったと思います……あと、僕もスピード感を大切にしてます」。まるでコントのような掛け合いに、場内は爆笑だった。
第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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