宮沢りえ&オダギリジョー、“夫婦漫才”で客席沸かす
2016年10月29日 16:48

[映画.com ニュース] 末期がんで余命2カ月を宣告された女性と家族の絆を描いた「湯を沸かすほどの熱い愛」が10月29日、全国90スクリーンで公開初日を迎え、主演の宮沢りえをはじめ共演の杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、子役の伊東蒼ちゃん、メガホンをとった中野量太監督が、東京・新宿バルト9での舞台挨拶に出席した。
余命わずかな双葉を演じた宮沢は初日を迎え、万感の思いを口にする。「私も母を同じようにがんで亡くしたので、演劇の神様に試されている気持ちもありました。この役をやるには、並大抵のエネルギーでは出来ないと思って挑みました。素敵な娘たち、共演者が奇跡のような素晴らしい時間を重ねて出来上がっていて、この作品に出合えてとてもとても幸せです。映画を見た後の景色が、見る前よりちょっと輝いていたらうれしいです」と述べると、場内を温かい拍手が包み込んだ。
さらに宮沢は、「脚本に惚れこんだスタッフの期待がすごく高く、朝の撮影前に『このシーン大好きで、楽しみにしています!』と言われ、頑張ろうと思える毎日でした」としみじみ振り返る。続けて「演技とは嘘のなかで生きること。ですが共演者の方々と本番という嘘の枠で呼吸していると、その枠がなくなっていき、本当の時間が流れている錯覚に陥ることが多かったです」と話すと、杉咲も「演技している感覚がなくて、目の前で起こっていることを自分で受け止めている感覚でした。監督の素晴らしい脚本が、人が声を出して体で演じ、映像になって音が入るともっと素敵になっていた。この作品に携われて、本当に幸せだと思いました」と感無量の面持ちだった。
そして商業映画デビューを飾った中野監督は、客席を見渡し「僕はとてものんびり屋なので、映画監督を目指し上京してから19年7カ月、この景色を見るまでかかりました」と目を細める。「でも無駄な日々ではなく、その日々があったからこそ、この映画ができたと思います」といい、「このメンバーは、僕が最も面白いと想像していたものを何度も何度も超えてくれました。それが監督として、本当に幸せだと感じました」と語った。
一方、双葉の夫・一浩役のオダギリは、「素晴らしいコメントの後で、何を言ったら良いのか」とポツリ。思い出したように「あ、胸がいっぱいで何もしゃべれません」と語り、宮沢から「ちゃんとしてください、お願いします。初日です」と笑顔でツッコミを入れられた。その後も、オダギリが「この作品は良いに決まっていると思い、(試写を)見る気になれなかった。台本の時点ですごくよかったし、宮沢さんたちの素晴らしい演技を現場で見ていたので」と話すと、宮沢はまたも「演技を見ていたって(笑)。一緒に演じていたんですよ」と応じ、さながら夫婦漫才の掛け合いで客席を喜ばせていた。
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