青木崇高、杉野希妃の才能にほれぼれ「この人と仕事をしたかった!」
2016年10月28日 15:55

[映画.com ニュース] 杉野希妃が監督・主演を務める「雪女」が10月28日、開催中の第29回東京国際映画祭コンペティション部門で公式上映された。杉野とともに出演した青木崇高、山口まゆ、佐野史郎は、TOHOシネマズ六本木ヒルズでの会見に臨んだ。
杉野は、第24回(2011)の同映画祭で「杉野希妃~アジア・インディーズのミューズ」として特集上映が組まれたことがある、規格外の逸材。女優だけでなく、監督、プロデューサーを兼ねることも珍しくない。今作は、小泉八雲の「怪談」に収録された一編である「雪女」に新たな解釈を盛り込んで映画化した意欲作だ。
映画化に至った経緯を聞かれた杉野は、「3年ほど前に原作を読み返してみたときに、その美しさに心ひかれました。私なりの解釈を加えて映画化したら、現代にも通ずる作品になるんじゃないかと思った」と説明。それでも、「演じながら『カット!』と言って、モニターへ走っていって確認する作業は試練でもありました。すごく客観性を求められたので、鍛えられましたね」と打ち明けた。
相手役の青木は、「僕らも大変でしたよ。それまで役者として対峙していたのに、いきなり目の前で『カット!』と言われるわけですから」と苦笑い。ただ、杉野監督の才能に疑問を挟む余地はないそうで、「杉野希妃という才能は、三足のわらじというか……。ひとつひとつ、全てに貪欲で、作り上げた作品を映画祭で発表していく。そう、この人と仕事をしたかったんです。『雪女』という作品でご一緒できて、本当に幸せでした」と手放しで称えてみせた。
今年のコンペ部門に選出された邦画は、今作と蒼井優主演「アズミ・ハルコは行方不明」(松居大悟監督)の2作品。邦画作品としては、「雪に願うこと」(根岸吉太郎監督)以来11年ぶり3作目の“頂点”獲得となるか、目を離すことができない。
なお、この日は「雪女」が2017年3月4日に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開されることも発表された。第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ