ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が90歳で死去
2016年10月10日 16:50

[映画.com ニュース] 祖国ポーランドを描き続けた反骨の巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が10月9日、死去した。90歳だった。
英BBCが、ポーランド映画製作者連盟の公式発表として報じた。ワイダ監督は最近になって入院していたそうで、死因は肺不全だという。
ワイダ監督は1926年3月6日、ポーランド北東部のスバウキ生まれ。第2次世界大戦中に反ナチスのレジスタンス活動に従事した経験をもとに、55年、レジスタンスの若者たちを描いた「世代」で監督デビュー。2作目「地下水道」(57)でカンヌ国際映画祭審査員特別賞、3作目「灰とダイヤモンド」(58)でベネチア国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞した。「世代」「地下水道」「灰とダイヤモンド」は抵抗3部作として知られる。
その後も、ナチス強制収容所からアメリカ占領軍の監視下に移されたポーランドの囚人たちが主人公の「戦いのあとの風景」(70)、労働英雄となった男の悲劇を描いた「大理石の男」(77)など、共産主義体制下の戦後ポーランドの姿を見つめた作品を発表。「大理石の男」の続編で、自主管理労働組合「連帯」の運動を取り上げた「鉄の男」(81)は、カンヌ映画祭パルムドールを獲得した。
2000年には、アカデミー賞名誉賞を受賞。その他の代表作に、「ダントン」(82)、「コルチャック先生」(90)、「カティンの森」(07)、「ワレサ 連帯の男」(13)など。なお、ポーランドの前衛画家ブワディスワフ・スチシェミンスキの生涯を描いた遺作「Powidoki(英題:Afterimage)」(2016)は、来年の第89回アカデミー賞外国語映画賞のポーランド代表に選ばれたばかりだった。
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