コルチャック先生

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解説

ユダヤ人迫害の中で、子供たちを守ることにその生命を捧げた実在の人物の姿を描くヒューマン・ドラマ。製作はレギーナ・ツィグラー、ヤヌーシュ・モルゲンスターン、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ、監督は「悪霊」のアンジェイ・ワイダ、脚本はアグニエシュカ・ホランド、撮影はロビー・ミュラー、音楽をヴォイチェフ・キラールが担当。出演はヴォイツェフ・プショニャック、エヴァ・ダウコフスカほか。

1990年製作/118分/ポーランド・西ドイツ・フランス合作
原題:Korczak
配給:朝日新聞社=ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画

ストーリー

ユダヤ人の小児科医、ヤヌーシュ・コルチャック(ヴォイツェフ・プショニャック)は、また孤児院の院長として子供たちを守り育てることに喜びを見出していた。しかし1940年、ナチスの侵攻により、ユダヤ人はポーランド人社会から切り離されゲットーに送られることになった。コルチャックの孤児院も例外ではなかったが、誇り高きコルチャックはユダヤを示す腕章をつけることを頑なに拒み、投獄さえ経験する。そんな過酷な日々にあっても彼は飢えた子供たちに食料を与えるために奔走し、そのためには手段も選べず、密輸業者からの献金も受け入れねばならなかった。ユダヤ人の強制収容所送りが始まった。コルチャックは友人の手助けで国外に脱出することもできたが、彼に子供たちを見棄てることなどできようはずがなかった。ダビデの星の旗を高く掲げながらトレブリンカ収容所行きの列車に乗り込んだコルチャックは、恐怖に打ち震える200人の子供たちを抱きかかえながら、共に死の道へ赴くことを選んだのだった。

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映画レビュー

4.0「カティンの森」より優先させた作品!

2021年4月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

図書館からレンタルして、
岩波ホールでの上映以来、
約30年ぶりに鑑賞。

しかし、岩波ホールで購入していた
パンフレットに驚くべき記述があった。

“ワイダ監督は,「カティンの森」の演出を
信頼する助監督に任せて
(ワイダ監督は監修として名を連ねた),
「コルチャック先生」に全力を投じた”
とあるではないか。

「コルチャック先生」は1990年作品、
「カティンの森」は2007年の作品だ。
「カティンの森」は初上映の17年も前に
製作に着手されかかっていたのか、
しかし実行されず、その後改めて
自らの監督で世に出したことになる。
いずれにしても父親が犠牲者だった
ことから、執念の題材だったはずの
「カティンの森」を差し置いてでも
優先製作した「コルチャック先生」も
ワイダ監督にとって
重要な意味を持つ作品だったのだろう。

コルチャック先生がその道の権威であること
は幾つかの場面で顕されるが、
この作品では結構、別の面も披露される。
「世のため、人のため…は嘘です。
…自分のため…」とのラジオ放送発言や
「200人の子供がいるだけだ。誇りなどない」と
コメントしたり、短気だったり、
陰でこっそり酒を飲んでいたりする
身近な人間くさい描写も多い。
コルチャック先生は高名な方とはいえ、
ワイダ監督は、当時、犠牲になったたくさんの
“コルチャック先生的人々”がいたと
伝えたい意図があったのではないかと
勝手に想像した。

またこの映画の稀有なところは、
同じユダヤ人でも、
階層やドイツ兵への利便性の有無によって
運命が区別される現実を描いていることだ。
もっともそれも一時的な扱いで、
いずれは同じ結果だったことも示唆したが。

そして、ラストの幻想シーンには
涙を誘われるばかりであった。

専門である医師職を超えて人道活動をされた
結果、犠牲になったコルチャック先生は、
同じ医師としてアフガニスタンで灌漑事業で
復興に携わり命を落とされた中村哲さんを
想起させてくれた。

因みに、私のワイダ監督ベスト3は、
 ①カティンの森
 ②地下水道
 ③灰とダイヤモンド
です。

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KENZO一級建築士事務所
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