「ジョジョの奇妙な冒険」実写映画化決定 山崎賢人×三池崇史監督が第4部に挑む
2016年9月28日 15:23
[映画.com ニュース]荒木飛呂彦氏による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の実写映画化が9月28日、都内で行われた会見で発表された。第4部「ダイヤモンドは砕けない」を実写化し、山崎賢人が東方仗助役で主演。神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介が共演し、三池崇史監督がメガホンをとる。
原作は既刊117巻の累計発行部数が9000万部を超える人気コミックで、ジョースター一族とディオ・ブランドーらの世代・時空を超えた戦いを描く。人間賛歌をテーマにした力強い物語・セリフ、魅惑的なキャラクター、スタンド能力を駆使した戦闘、印象的な擬音や“ジョジョ立ち”などが高い人気を博し、現在も「ウルトラジャンプ」で連載中。2007年には劇場版アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」が公開され、2012年からはテレビアニメ化もされている。
今回映画化される「ダイヤモンドは砕けない」は、杜王町に住む高校生・東方仗助が、吉良吉影という猟奇殺人犯の存在にたどり着き、仲間とともに死闘を繰り広げるさまを映し出す。山崎が仗助、神木が広瀬康一、小松が山岸由花子、岡田が虹村形兆、真剣佑が虹村億泰、山田が片桐安十郎、伊勢谷が空条承太郎に扮する。
会見にはキャスト陣、三池監督らが登壇し、一様に期待とプレッシャーを吐露。山崎は、誕生30周年を迎える人気漫画への挑戦に「自分の生きてきた時間よりも長く愛されている作品を実写化。とにかく頑張るしかなく、不安がたくさんある一方で、その分楽しみで仕方ないです」といい、「東方仗助役ができることに、誇りを持ってやりたいと思います」と表情を引き締めた。
さらに神木も、「これから康一くんをどう見せていきたいか、どう思ってもらいたいかを考え、慎重に役を作っていきます」と意気込み。伊勢谷は「中学、高校と読み漁っていた漫画のひとつ。特にこのキャラは、『オラオラ』という声を真似していたくらい大好きです」とほほ笑み、一方の山田は「アンジェロ(安十郎)は史上最低の殺人鬼で、わりと自分の素に近い部分があるので、役作りは大変そうではないです」とひょうひょうと語った。
また三池監督は、オファーを受けた際を「気が弱いタイプなので、3日間眠れなかった」と振り返る。それでも、「逃げるわけにはいけなかったので、受けて立ちました」と述べ、「これを作ってしまった後、我々は何を作ればいいのか、と思える作品にしなければいけない。日本映画全体が1回リセットするほどのビッグタイトル。力の限り精一杯やらせていただきます」と怪気炎を上げた。
ロケはスペイン・カタルーニャ地方のシッチェスで行われる予定。三池監督は「原作の舞台は杜王町という街ですが、日本だけに限らず世界中から探しました」と話し、世界観やスタンド表現について「キャラクターや衣装の作り込み、または背景など、ジョジョをジョジョらしく表現するためには必要。期待を上回るスタンドを作るべく、実験を重ねているところです」と明かした。
タイトルは「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」となっており、プロデューサーは「まずは第4部を完結させていきたくて、そのためには1章ほか数本が必要」と説明。期待を込めながら、「私と監督のなかでは構想があり、それをまず完成させ、ほかのシリーズも(映画化したい)。日本人が主役ではなかったりしますし、何年後かはわかりませんが、そういった夢があります」と続編への含みを持たせた。
原作者の荒木氏からは、「ついに実写映画化。原作者として誠に光栄です。豪華で素晴らしいキャスト、スタッフ陣、十分すぎる製作体制とのことで、とても期待しています。10年前では不可能だった映像表現でどう作られるのか、私も楽しみにしています」とメッセージが寄せられた。なお今作は、東宝とワーナー・ブラザース ジャパンが共同製作・配給を初めて手がける。この日は、観月ありさが仗助の母・東方朋子、國村隼が仗助の祖父・東方良平を演じることも発表された。
映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」は、2017年夏に全国公開予定。
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