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行定勲監督のロマンポルノは板尾創路主演!脚本ボツ食らい「信用ないよね(笑)」

2016年8月24日 22:30

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会見した行定勲監督
会見した行定勲監督

[映画.com ニュース] 成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトの完成報告会見が8月24日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われ、メガホンをとった塩田明彦白石和彌園子温中田秀夫行定勲の監督陣が出席した。

約28年ぶりに完全オリジナル新作を発表する同プロジェクト。この日は、行定監督が手がける作品タイトルが「ジムノペディに乱れる」であると発表され、板尾創路が主演することが明らかになった。鬱屈した気持ちを抱え女のぬくもりを求める映画監督が主人公。ヒロイン役を芦那すみれが務め、岡村いずみらが共演する。

少年時代に神代辰巳監督作「悶絶!!どんでん返し」に感銘を受けたという行定監督は、今回の参加に大喜びだが「実は2本の脚本を書いたんです。1本目は自分が見たいものを書き非常に満足したんですが、日活からNGを食らった」と苦笑い。本プロジェクトでは女性客も見込んでいるため、「女性が見るにはどうか、というのが大きな理由でしょう。次に女性の脚本家を投入しました。独りよがりな男を女性の慈悲深い部分が救う物語が、女性の共感につながればいいと思った」と説明し、「本当は1本目を見て欲しいので、自分で作ります」と決意を誓った。

一定のルールを守れば比較的自由に製作できた日活ロマンポル」。本プロジェクトは、「現在の日本映画界は、かつての自由さを持っているか」という問題意識から出発しており、監督陣には「現在の映画界で不自由を感じるか」と質問が寄せられた。間宮夕貴主演「風に濡れた女」の塩田監督は、「率直に言うと、監督にとって映画業界が自由な場であることはあり得ない。キャスティング、シナリオ、撮影時期など、どこまで自分の思い通りにできるか。常に不自由があり、それをどう向き合うかで監督の力量が問われる」とキッパリ。一方で「ロマンポルノは俳句のように条件を作り、最低限の商業的な裏付けをとり、その枠で自由に作家性や創造性を発揮するというプロジェクト」と語り、「そこが素晴らしいと思い参加した」と話した。

さらに行定監督は、「『自由だよ』と言われたのに、すでにボツを食らっている。映画監督への信用がないですよね(笑)」と恨み節で場内を沸かせる。「こいつら(監督陣)は目を盗んで何か企んでいるという、常に公安の目を感じる」といい、「こっちも被害妄想が強くなり、自分を追い詰めていったりするし、もっとわかり合いたいですよね」とおどけてみせていた。

またこの日は、中田&塩田&行定監督作が韓国・釜山映画祭に招待されることも発表された。「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトの各作品は、11月中旬から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。

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