“ヒトラーのオリンピック”の完全アウェー感!「栄光のランナー」本編映像入手
2016年8月9日 10:00

[映画.com ニュース] 1936年のベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得した、アメリカ人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く「栄光のランナー 1936ベルリン」の本編映像(2種)が、公開された。オーエンス(ステファン・ジェームス)が、たったひとりで陸上トラックに向かう重要シーンのほか、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカリス・ファン・ハウテン演じる女流監督レニ・リーフェンシュタールの活躍を切り取っている。
映画は、オーエンスが偉業を成し遂げるまでの2年間にスポットを当てる。中学時代から陸上選手として活躍してきたオーエンスはオハイオ州立大学に進学し、コーチのラリー(ジェイソン・サダイキス)の元で練習に励むが、当時のアメリカでは人種主義を打ち出すドイツのナチス政権に反対し、オリンピックのボイコットを訴える世論が強まっていた。
スタジアムに足を踏み入れたオーエンスは、満員の観客が、ドイツを率いるアドルフ・ヒトラーに対して次々と敬礼する光景を目の当たりにする。肩で大きく息をするオーエンスからは圧倒されている様子がうかがえ、当時の熱狂ぶりを追体験できる。このシーンの撮影は、オーエンスが実際にメダルを獲得した陸上競技場「ベルリン・オリンピアシュタディオン」で撮影された。メガホンをとったスティーブン・ホプキンス監督は「ジェシー(・オーエンス)が立ったまさにその場所に自分が立っていることに、ステファンは圧倒されていた。ジェシーにとってこの瞬間がどれだけ重要だったかを感じて、僕も思わず息を飲んだよ。10万人の観客が見ているなか、彼がここで戦ったのだと考えるとゾクゾクしたね」と振り返っている。
もう一種の映像では、目覚ましい活躍を見せるオーエンスが目ざわりになったナチス・ドイツの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルス(バーナビー・メッチュラート)が撮影中止を命じるが、大会の撮影を担当するリーフェンシュタールが反旗をひるがえして続行するシーンが描かれる。オーエンスのプレーが人々の心をつかんだことを示す印象的なシーンであると同時に、身の危険を省みず撮影するリーフェンシュタールの姿からは、権力に屈しない映画人魂が感じられる。
「栄光のランナー 1936ベルリン」は、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のジェレミー・アイアンズ、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」のウィリアム・ハートが脇を固める。8月11日から全国公開。
(C)2016 Trinity Race GmbH / Jesse Race Productions Quebec Inc. All Rights Reserved.
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