“ヒトラーのオリンピック”で4つの金メダルを獲得!総統の鼻を明かした「栄光のランナー」予告編公開
2016年6月29日 10:00
[映画.com ニュース] 1936年のベルリンオリンピックで4つの金メダルを獲得したアメリカ人陸上選手ジェシー・オーエンスの半生を描く「栄光のランナー 1936ベルリン」の予告編が、公開された。
映画は、オーエンス(ステファン・ジェームス)が偉業を成し遂げるまでの2年間にスポットを当てる。中学時代から陸上選手として活躍してきたオーエンスはオハイオ州立大学に進学し、コーチのラリー(ジェイソン・サダイキス)の元で練習に励むが、当時のアメリカでは人種主義を打ち出すドイツのナチス政権に反対し、オリンピックのボイコットを訴える世論が強まっていた。「グローリー 明日への行進」(14)のジェームスがオーエンスに扮したほか、「モンスター上司」(11)のサダイキスがラリーを演じる。
予告編では、他の選手と圧倒的な差をつけて疾走する“天才”オーエンスの勇姿やラリーとの師弟の絆を描きながら、オリンピックを政治利用しようとするアドルフ・ヒトラー政権に対する反対運動、米国での黒人差別といったオーエンスを取り巻く困難の数々にもフォーカスを当てている。ラリーや妻、アスリート仲間に支えられ、「人種など関係ない。この10秒だけは自由だ」と陸上トラックをひた走るオーエンスの姿が、見る者の胸を揺さぶる内容となっている。
「栄光のランナー 1936ベルリン」は、「リーピング」(07)、「24 TWENTY FOUR(シーズン 1)」(01)の製作総指揮兼監督として知られるスティーブン・ホプキンス監督がメガホン。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(15)のジェレミー・アイアンズ、「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(16)のウィリアム・ハート、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカリス・ファン・ハウテンが脇を固める。8月11日から全国公開。