「今注目すべき監督10人」の1人、「裸足の季節」新鋭監督の次回作はハル・ベリーとタッグ!
2016年5月21日 12:00

[映画.com ニュース]初監督作「裸足の季節」が第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた新鋭デニズ・ガムゼ・エルギュベン監督が、次回作「Kings(原題)」で「チョコレート」(2001)のオスカー女優ハル・ベリーとタッグを組むことがわかった。
トルコ出身のエルギュベン監督は、封建的な大人たちの支配から抜け出そうとする5人姉妹をみずみずしいタッチで描いた「裸足の季節」でオスカー候補となったほか、第68回カンヌ国際映画祭ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞など38の賞に輝き、米バラエティの「2016年に注目すべき映画監督10人」にも選出された。
「Kings」は、スピード違反を犯した黒人男性を白人警官が過度に暴行する映像が報道されたことをきっかけに、92年に発生した「ロサンゼルス暴動」を描く。エルギュベン監督は、フランソワ・オゾン監督らを輩出したフランス国立映画学校(FEMIS)を卒業後すぐに本作の製作に取り掛かったというが、当時は実現が出来ず、満を持しての再挑戦となる。主演のベリーは、暴動が最初に起きたサウスセントラル地区に住む母親を演じる予定だ。
「Kings」の製作は、「裸足の季節」に加え、グザビエ・ドラン監督の「トム・アット・ザ・ファーム」(13)、ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツが共演した「アクトレス 女たちの舞台」(14)などを担当した敏腕プロデューサーのシャルル・ジリベールが務める。配給会社Insidersの責任者バンサン・マラベル氏は「『裸足の季節』のようにこれは家族のお話で、軽やかな瞬間と共に過酷な環境下でのドラマが描かれています。脚本が素晴らしい。緊張感の高まりを誰もが感じることができるでしょう」と自信を語っている。
「裸足の季節」は、6月11日から全国公開。
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