二階堂ふみ、ルキノ・ビスコンティ「若者のすべて」のアラン・ドロンにメロメロ
2016年4月15日 12:00

[映画.com ニュース]女優の二階堂ふみが4月14日、東京・YEBISU GARDEN CINEMAで開催されたイタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティ監督の「若者のすべて」4K完全修復版のジャパンプレミアに出席した。
映画は、イタリア南部からミラノに移住してきたパロンディ家の兄弟が、都会の生活に翻弄される姿を描いたビスコンティの代表作。ラグジュアリーブランド・グッチが、マーティン・スコセッシ率いるザ・フィルム・ファンデーションと共に修復作業を行った。
二階堂が本作を初めて鑑賞したのは16歳のとき、ロッコを演じる若き日のアラン・ドロンの美ぼうにひかれたのがきっかけだったそう。「あの方とてもかっこいい……素敵! というところから入りました」と告白。「3時間くらいあるけど飽きないです。人間が持つ波と、人間の本当の姿が感じられる。名作はいつも変わらないものと新しく感じるものの両方がある。きれいに修復されたものを大きなスクリーンで、見られるのは素敵。アラン・ドロンの横顔は一時停止して見たくなる」とクラシックの名作の魅力を説いた。
この日は、自身で選んだグッチ2016春夏コレクションのドレスとシューズを着用して登場。「映画や洋服のように第六感から体に吸収するものは大事にしたい。こういう上質なものを着ると身が引き締まるだけでなく、新しい自分や、今まで見たことない世界が見えてくる」と、ラグジュアリーなファッションを楽しむ喜びを語った。
2016年のビスコンティ監督生誕110年・没後40年のメモリアルイヤーを記念し、5作品が修復された新素材で公開される。「若者のすべて」4K完全修復版は、4月29日開幕のイタリア映画祭2016で特別上映され、「山猫」と「ルートヴィヒ」が、5月14日からスタートする特集「ヴィスコンティと美しき男たち ~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」で、ほか「若者のすべて」と「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「揺れる大地」が2016年冬の特集上映で公開予定だ。
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