オダジョー主演作「オーバー・フェンス」満島真之介、北村有起哉、優香が出演
2016年3月25日 13:00
[映画.com ニュース]オダギリジョーと山下敦弘監督がタッグを組んだ映画「オーバー・フェンス」に、満島真之介、北村有起哉、優香が出演していることがわかった。あわせて3人のビジュアルが披露され、それぞれの役に扮した姿を切り取っている。
芥川賞候補に5度名を連ねながら、1990年10月に41歳で自殺した作家・佐藤泰志さんの同名小説を映画化。佐藤さん自身が小説家としての人生を諦めかけ、職業訓練学校で過ごしていた時期をモチーフにしており、故郷・函館の職業訓練校に通いながら失業保険で暮らす主人公・白岩(オダギリ)のうらぶれた日々を描く。
野田秀樹作・演出の舞台「逆鱗」や、テレビアニメ版「僕だけがいない街」の声優など、活躍の幅を広げる注目株・満島は、白岩と同じく職業訓練校の生徒・森由人に生命を注ぎ込む。器用に作業をこなせず、たびたび鬼教官からの罵声を浴びている問題児で、怒りや悲しみの衝動にじっと耐えるという役どころだ。「自分にとって挑戦でした」と言い切る満島は、「悲しみ、孤独、僕の記憶のなかにあるいろんな感情が、森の行動に宿る気がしていたんです」と自身と役を重ね合わせ、「『今を生きている』。そう強く感じられる映画です」とアピールしている。
さらに北村は職業訓練校の仲間・原役、演技派としての頭角を現してきた優香は白岩の元妻・洋子役を演じる。山下監督のファンである北村は「念願の山下監督と、ついにご一緒できたので嬉しかったです。本当に映画が好きな人たちが集まって作った映画ですね」と現場を振り返り、優香も「山下監督の作品のなかに、参加出来る喜びと緊張が入り混じった」と充実感をにじませている。
「函館3部作」と位置づけられる佐藤さんの著書は、これまで「海炭市叙景」が熊切和嘉監督、「そこのみにて光輝く」が呉美保監督によって映画化。熊切&呉両監督と同じく大阪芸術大学出身の山下監督がバトンを継ぎ、最終章「オーバー・フェンス」に挑んだ。
映画「オーバー・フェンス」は、ほか蒼井優、松田翔太、松澤匠、鈴木常吉が出演。9月に東京・テアトル新宿ほか全国で公開される。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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