【第88回アカデミー賞】監督賞は2年連続でイニャリトゥ!「レヴェナント」で戴冠
2016年2月29日 13:38

[映画.com ニュース]第88回アカデミー賞が2月28日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、「レヴェナント 蘇えりし者」のメガホンをとったアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、監督賞に輝いた。イニャリトゥにとっては、昨年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き、2年連続の受賞となった。
オスカー像を手にしたイニャリトゥは、「この賞を才能豊かでクレイジーなキャストと同僚たち、スタッフと共有したい。いろんな大陸で一緒に仕事をしてくれた皆さんひとりひとりに心から感謝します。レオ、あなたこそがレヴェナントです。魂と心と人生を注ぎ込んで演技してくれてありがとう」と感謝を述べ、「私は本当に幸運です。しかし残念ながら同じような幸運に恵まれていない人たちがいます。この世代で、あらゆる偏見から自らを開放しましょう。肌の色は髪の長さと同じくらい意味のないものなのです」と今回のアカデミー賞でも問題となった人種差別問題について言及した。
メキシコを代表するイニャリトゥ監督は、長編映画初監督作「アモーレス・ペロス」(2000)が、カンヌ映画祭の批評家週間でグランプリを戴冠。06年の「バベル」でも、同映画祭の監督賞とエキュメニカル審査員賞を受賞し、アカデミー賞でも作品賞と監督賞にノミネートを果たした。
死生観を描いたシリアスな作品が多かったイニャリトゥ監督が新境地を開拓したのは、ダークファンタジーに挑戦した「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。第87回アカデミー賞で「グランド・ブダペスト・ホテル」と並ぶ最多9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠を達成した。イニャリトゥ監督にとっては、撮影賞を除く3部門でオスカーを初めて獲得した“記念碑”的な作品といえる。
今作では、第73回ゴールデングローブ賞、第69回英国アカデミー賞でも監督賞に輝いており、下馬評通りのオスカー獲得となった。

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