ブラッド・ピットが語る、「マネー・ショート」を製作する意義とは?
2016年2月29日 06:00

[映画.com ニュース] 2008年に発生した世界的金融危機“リーマン・ショック”を予見した4人のアウトローを描き、第88回アカデミー賞で5部門にノミネートされた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」で出演と製作を兼任したブラッド・ピットが、本作に込めた思いを語った。
02年に映画製作会社「プランBエンターテインメント」を立ち上げ、「マネーボール」(11)、「ワールド・ウォー Z」(12)、「それでも夜は明ける」(13)といった出演作のほか、「ディパーテッド」(06)、「キック・アス」シリーズなどの製作に携わってきたピット。ヒットメーカーとしても手腕を発揮しているが、本作について「僕はただ、みんなに知ってもらいたんだ。金融機関で何が起こっているかを知ること、疑問を持つことはとても大事だよ」と率直な思いに突き動かされたと明かす。
「(リーマン・ショックによって)多くの人が家や財産、家族を失ったし、いまだに誰もその責任を負わされていないんだ。これは、驚くべきことだし、ショックだった。僕は、(『マネーボール』の原作も手がけた)マイケル・ルイスの本を読んで、何が本当に悪いことなのかを理解することができた。専門家たちは(当時と)何も変わっていないし、この先(リーマン・ショックのような事態が)再び起こりうるということを、伝えていく必要があると思う」。
ピットはまた、俳優としても役作りに徹底的にこだわり、「気候変動や経済崩壊が自然破壊を促すと信じている」(アダム・マッケイ監督)という伝説の銀行家ベンを熱演。マッケイ監督は、ピットがいかに実在のベンになりきっていたか、具体的なエピソードを絡めて解説する。「ブラッドは『モンサント社の遺伝子組み換え種は使うな。本物の種を使え』なんていう素晴らしい即興を演じてくれた。彼は、自分が極端な破滅論者ではないため、彼(ベン)の考えを掘り下げようとしていたんだ」。
ベンに助言を求める新米トレーダー・ジェイミー役のフィン・ウィットロックも、ピットの即興力に魅了された1人だ。「ブラッドは最高の仕事相手だ。彼はおおらかで、こっちがどんな球を投げても、それに乗ってくる。それに、彼は電話のシーンでさえ笑いを誘うような即興をする力があるんだよ」。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、ピットに加え、クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングらが出演。3月4日から全国公開。

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