韓国の人気女優ハン・ヒョジュ“123人1役”の恋人演じた「ビューティー・インサイド」を語る
2016年1月21日 07:30
[映画.com ニュース]韓国の人気女優ハン・ヒョジュが主演したラブストーリー「ビューティー・インサイド」が、1月22日に全国で公開される。眠りから覚める度に全ての身体的特徴が変化してしまう家具職人ウジンが、家具屋で働く女性イス(ハン)と恋に落ちる姿を描いた幻想的な恋愛譚だ。来日したハンがインタビューに応じ、“123人1役”の恋人を演じた今作を語った。
老人、国籍不明の男性、日本語を操る女性など、年齢・性別問わず著しく姿を変えるウジン役には、エキストラを含む123人の役者が結集。123人1役という前代未聞ともいえるキャスティングだが、ハンは“相手役”であるイスの感情の機微を丹念に表現した。撮影前には「映画の中でだけ起こる話だと思った」とリアリティがなかったようだが、イスの心情に寄り添い続けた結果、「人は、こういう(特殊な)人も愛せるのだ」という思いが芽生えていった。「(現実では)そういうことがなければいいですが、恋に落ちてしまったら、どうしようもないですね」と笑う。
撮影が順撮りで進んだことも奏功し、ハンはイスの幸福や不安と自然に馴染むことができたという。「それぞれ違う俳優さんがウジン役として来るんですが、ある瞬間から、どの方が来ても1人のウジンとして見ることができました。(撮影が)進むほど、演技することが難しくなくなったんです」と、役とシンクロした日々を追想する。それだけに「これまで以上に、役になり切っている時間は長かったです」と目を細め、「撮影が終わってからも1、2週間は、イスの気持ちが心から離れませんでした」と率直な胸中を語った。
これまでは製作面で心を砕くことは少なかったそうだが、今作では“123人の相手役”という責任を真摯に受け止め、新たな境地に挑戦。「大勢の俳優さんが出演してくださったからこそ、私もただ単に演技で参加するだけでなく、企画から仕上げの段階まで、映画がどんな風に進んでいるかにも心を傾かせていました」と、製作者の視点を持ち撮影したことを明かす。そして「セリフの意見を出したりする方ではないんですけど、そういう背景もあって、イスとしてウジンに言いたいセリフも提案しました」と振り返り、「最初から最後まで、私の愛情の詰まった作品になったと思います」とほほ笑んだ。
またハンは、かねてから共演したい女優として上野樹里を挙げていた。今作で上野はウジン役で参加しており、イスがウジンの特殊性を受け入れる重要なシーンで邂逅を果たした。ハンは念願かなったことを喜び、「同じ女優さんとして、とても信頼ができる方です」と称賛。さらに「ウジン役の方はその都度来ては去っていくわけですから、不安だったと思うんです。『自分の演技が間違っていたらどうしよう』と」と前置きした上で、「上野さんは様々な角度から、深くこの役を考えてくれて、現場にやってきてくださいました。上野さんが準備してきたウジンというキャラクターを、信じることができました」と全幅の信頼を寄せた。
ドラマ「トンイ」や映画「王になった男」で好演し、韓国で不動の人気を博しているハンは、2011年から日本の芸能事務所とも契約し、14年には犬童一心監督作「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」にも出演した。国境を越えたさらなる活躍も期待されるが、本人は謙虚な姿勢を崩さない。「良い作品に出合い、良い監督さんと仕事することが、いつだって女優の夢。私もそうです。韓国でも日本でも、そんな作品に出合えたら。それが一番いいと思っています」。
「ビューティー・インサイド」は、1月22日から東京・TOHOシネマズ新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。
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