蒼井優「家族はつらいよ」“影の原案者”として貢献 山田監督「原案・蒼井にしなくちゃ」
2016年1月19日 20:03

[映画.com ニュース] 山田洋次監督の喜劇映画「家族はつらいよ」の完成報告会見が1月19日、東京・有楽町の朝日スクエアで行われ、出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、メガホンをとった山田監督が出席。「東京家族」(2012)でも一家を演じただけに、キャスト陣は息ぴったりの掛け合いを繰り広げ、場内を笑いに包み込んだ。
妻夫木扮する次男・庄太の恋人である憲子役の蒼井は、「『東京家族』の時に、みんなで『崩壊家族』『脱線家族』とかタイトルをつけて、冗談で別の話を妄想してストーリーを作っていたのが、この作品のスタートだったと思います」といい、「皆で笑いながら話していたことが、本当に映画になったんだと、改めて実感しています」とニッコリ。これを受け、熟年離婚をテーマに扱った山田監督は「蒼井さんの知り合いに、夫が『誕生日に何かあげようか』と言ったら、妻が『じゃあ離婚届にハンコちょうだい』っていう人が本当にいたらしいですよ」と振り返り、「その話を聞いてびっくりして、申し訳ないんですけど大笑いした。そこから映画ができるんじゃないかなと思った。本当は、原案・蒼井優にしなくちゃいけない」と蒼井が影の原案者であることを明かした。
さらに橋爪は、「蒼井優がさっき楽屋で、原案だから『これから私を先生と呼んで』と言っていて、開いた口がふさがらなかった。これからは先生と呼ぶようにします(笑)」とチクリ。マイクを受け渡された蒼井は、「友人の話を伝えただけなので、原案というのは……」と一度は謙そんしたものの、山田監督から「あなたがその話に興味を持って、覚えていたわけだからね、先生だよ」とダメ押しをされると、「じゃあ、先生です」とおずおずと承諾していた。
また妻夫木は、“家族”との再共演に「本当の家族のように一緒にいられた。深いことを話さずとも通じ合える部分が生まれていました」としみじみ。そして蒼井も、妻夫木との演技を「婚約者同士を演じるにあたって、プライベートで会う仲ではないですが、知り合ってから10年くらい経つ仲が、芝居に生きるなということを感じました」と語り、月日の積み重ねに思いを馳せた。
「家族はつらいよ」は、山田監督が「男はつらいよ」シリーズ以来、約20年ぶりの喜劇映画を手がけ、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。3月12日から全国で公開。
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