主演は4人の演技未経験者 30代女性の複雑な心理描いた「ハッピーアワー」予告編公開
2015年10月24日 12:30
映画は、30代後半を迎えた女性仲良し4人組のひとりの離婚騒動を通して、それぞれが人生を見つめ直していく姿を描いた。総尺5時間17分の大作となっている。
予告編では、30歳を過ぎてから最高の友人になったあかり、桜子、芙美、純の4人が、楽しく時間を過ごす様子が描かれる。しかし、純の思わぬ告白から4人の関係が崩れ始め、徐々にバラバラになっていく。濱口監督作の常連である女優・河井青葉の「そっと孤独を分け合いながら、彼女たちは長い夜を越える。新しい自分に出会うために」というナレーションとともに、4人のもの悲しい表情や背中が映し出され、それぞれの行く末を暗示する。
さらに映像の最後には、ホン・サンス監督作「自由が丘で」で加瀬亮と共演した韓国の名優ムン・ソリが、「見終わった後には、とても新しい映画だと感じられる驚くべき映画です」とコメントを寄せている。今作で演技に初挑戦した田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りらの4人は、第68回ロカルノ国際映画祭で日本人初の最優秀女優賞受賞という快挙を成し遂げており、国際的に高い評価を受けた。
「ハッピーアワー」は、12月からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。