園子温、最新作「ひそひそ星」に懸念!?「異次元に行っちゃったって言われそう」
2015年10月24日 11:30
[映画.com ニュース] 長谷川博己が主演し、園子温監督がメガホンをとった映画「ラブ&ピース」が10月23日、開催中の第27回東京国際映画祭のJAPAN NOW部門で上映され、園監督が東京・新宿ピカデリーでティーチインを行った。
園監督が25年前に書いた脚本を映画化。ロックミュージシャンの夢破れ、うだつのあがらない日々を過ごすサラリーマン鈴木良一が、一匹の亀「ピカドン」に出会ったことから人生を変えていくさまを描く。園監督は、「脚本を書き上げてからずっとプロデューサーを探していたがなかなか見つからなくて、決まるまでは長かった」と述懐。そのうえで、「その間、同じような作品が出てくるとひやひやしていた。『トイ・ストーリー』とか『ベイブ』とか」と製作に至るまでの長い道のりを振り返った。
これに反し、キャスティングはスムーズだったそうで「西田敏行さんは、台本を渡してから返事がくるまでの期間が『台本を読む間もないのでは?』というほど早かった」と明かす。その理由を「西田さんは『希望の国』を見ていたそうで、彼は福島出身だから“ありがとう”の気持ちを込めて、もし僕からオファーがきたら受けると決めていたそうです」と嬉しそうに語っていた。
質疑応答の場面では、熱心な“園ファン”が熱い思いをぶつけるひと幕も。「年々、作風がマイルドになっていませんか?」という質問に対して、園監督は「同じことをやりたくない。『園子温だったら』という周囲の期待に反発するのが俺らしいと思っている。前作のコピーはしたくなかった」と力説。さらに「だから次の『ひそひそ星』は『園子温どこ行っちゃたんだよ!』って言われそう。異次元に行っちゃったって」と自虐を交えて会場を笑わせた。
また「亀が可愛かった!」という感想が出ると、園監督は「亀はオーディションで一番演技力のある亀を選びました」と笑いながら明かし、「メインの亀とスタントマンの亀、全部で5匹いたけど、メインの亀は『ひそひそ星』にも出ています。園組の常連になりました」とおどけていた。
第28回東京国際映画祭は、メイン会場となる六本木ヒルズのほか、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿などで31日まで開催。園監督の最新作「ひそひそ星」は、2016年に公開予定。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド NEW
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5 NEW
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア NEW
【わたしが死ぬとき、隣の部屋にいて】余命わずかの親友から奇妙なお願い――魂に効く珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
開始20分で“涙腺決壊”
【激しく、心を揺さぶる超良作だった…!】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー