安藤桃子監督、イマジネーションの源は妹サクラ
2015年10月23日 20:15

[映画.com ニュース] 俳優・奥田瑛二の長女の安藤桃子監督と実妹・安藤サクラが初タッグを組んだ映画「0.5ミリ」が10月23日、第28回東京国際映画祭のJAPAN NOW部門で上映され、メガホンをとった安藤監督と主演のサクラが東京・新宿ピカデリーでティーチインに臨んだ。
本作は、安藤監督が自らの介護経験をもとに書き下ろした小説を映画化。「どの段階で映画化をイメージしていたのか」と問われた安藤監督は、「原作小説の執筆段階から映画の構想があった」と明かし、「私は、何かを書く時は常に頭に映画がある。今回はそれを小説にして、さらに映画にしたみたいな感じ」と解説する。これに対しサクラは、「でも映画じゃない気もするな」と指摘。サクラが「私たち姉妹は、イメージする世界が先にあって、それを映画や小説にしている気がする」と説明すると、安藤監督も同調していた。
さらに安藤監督は、「原作小説の段階から主人公の山岸サワはサクラをイメージしていた」と告白。司会から「サクラさんをイメージして作ったのはこれが初めてか」と聞かれ、「本作に限らず、大体全部の作品で安藤サクラが私のなかにいる。人形というか、サクラを(頭のなかで)動かすことによって、私の想像力が無限大にまで広がる。1番いい、素敵なお人形です」と妹サクラが創作意欲の源であることを明かした。
その一方で、安藤監督は「いざ映画を作り始めると、サクラは人形の枠には収まらない」とも語る。“女優・安藤サクラ”が自身の作品に及ぼす影響を「私のビジョンをぶっ飛ばすくらいの人と一緒に仕事をするとき、予想の範ちゅうを超える無限の可能性が生まれる。そういう意味でもサクラはベスト」と笑顔で話していた。姉・桃子の話を「うん、うん」とうなずきながら聞いていたサクラは、「生まれた時から見てきた姉だからこそ、私の持っているものを無限大に引き出してもらえた。それを小説から書いてもらえたなんて贅沢ですね」と感慨深げに語っていた。。
ワケありの老人を見つけては介護を買って出る“押しかけヘルパー”山岸サワの生きざまを描く。第28回東京国際映画祭は、メイン会場となる六本木ヒルズのほか、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿などで31日まで開催。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの面白そうな物語は…!
【ヤバすぎる世界へ、ようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”…予告だけで今すぐ観たい!
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ