R・ゼメキス監督、「ザ・ウォーク」TIFFオープニング上映に感激「非常に光栄」
2015年10月22日 20:43
[映画.com ニュース]第28回東京国際映画祭のオープニング作品に選出された、ジョセフ・ゴードン=レビット主演作「ザ・ウォーク」が10月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映された。今作のメガホンをとった名匠ロバート・ゼメキス監督と、プロデューサーのジャック・ラプキー氏が舞台挨拶に出席した。
ゼメキス監督は満面の笑みを浮かべ、「私の作品が東京国際映画祭のオープニングを飾るということで、非常に光栄に思っております。スタッフ、キャスト、クルー全員、そしてソニー・ピクチャーズも代表してお礼を申し上げたいと思います」と感激の面持ちで挨拶した。
映画は、1974年当時、世界一の高さを誇った米ニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワーに1本のロープを渡し、地上411メートルの高さを命綱なしで歩いたフランス人フィリップ・プティ氏の実話を3Dで描く。
ゼメキス監督は今作の製作にあたり、「プティの情熱持って夢を追っていくというキャラクターにひかれた。芸術家として自分の気持ちを表現したいという、非常に強い気持ちの持ち主です。何が前に来ても彼を止めることはできないんです」と熱弁。「彼はバレエのようなスペクタクルを繰り広げてくれるんです。これは映像化しなければならない、映画にしたら素晴らしいものになると思った」と使命感を告白した。
一方のラプキー氏は、「プティは監督を全面的に信用していたので、『監督に任せれば、自分の気持ちをきちんと伝えてくれる』と言ってくれました」とゼメキス監督とプティ氏の強い信頼関係に言及。さらに、「1歩ワイヤーに足を置いた瞬間を、素晴らしく映像としてお披露目できる才能を持っているのはゼメキス監督だけ」と仕上がりに自信をのぞかせ、ゼメキス監督も「プティは自分の感覚を(観客の)皆さんに体感して頂きたいということだったので、それをできるだけ反映しました」と迫力の映像に胸を張った。
また、舞台挨拶前のオープニングセレモニーでは、同映画祭の審査員長で「X-MEN:フューチャー&パスト」などの監督を務めたブライアン・シンガーが審査員を代表して挨拶した。ドラマ、コメディ、ホラーと多岐に渡るジャンルがエントリーしているコンペティション部門について「これを審査するのはかなりチャレンジングだと思いますが、多才な審査委員の皆さんと一緒に審査できることを光栄に思います」と経験豊富な審査員たちに敬意を表した。ほか、フェスティバルナビゲーターの女優でモデルの季葉と野村雅夫が登壇した。
第28回東京国際映画祭は10月31日まで開催。「ザ・ウォーク」は、2016年1月23日から全国で公開される。