デ・ニーロ&スコセッシ監督が再タッグのギャング映画、16年クランクイン
2015年10月5日 11:50
[映画.com ニュース] マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが、再タッグを組む作品として長らく温めてきた企画「The Irishman(原題)」が、いよいよ2016年にクランクインするようだ。
10月10日日本公開の新作「マイ・インターン」をプロモーション中のデ・ニーロが、英Digital Spyのインタビューで明らかにしたもの。「The Irishman(原題)」は、25人以上の殺害事件に関与したとされる実在のマフィアの殺し屋、フランク・“アイリッシュマン”・シーラン(1920~2003)の人生を描く、チャールズ・ブラント著の伝記小説「I Heard You Paint House(原題)」を映画化する作品だ。
シーランは米陸軍を除隊後、伝説的なマフィアのドン、ラッセル・バッファリーノに仕え、数多くの殺人事件に関与した。同著の中で、75年に行方不明になった全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファ(92年にジャック・ニコルソン主演で映画化)の殺害に関与したと自白。72年には対立していたコロンボ・ファミリーの幹部“クレイジー・ジョー”・ギャロを射殺した。さらに、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺にも武器供与したと語っている危険人物として知られる。
映画は米パラマウント・ピクチャーズが製作し、「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アメリカン・ギャングスター」のスティーブン・ザイリアンが脚色。デ・ニーロがシーラン役を演じるほか、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーベイ・カイテルの出演も伝えられている。ペシは、スコセッシ監督、デ・ニーロ主演の「グッドフェローズ」「カジノ」、カイテルは「ミーン・ストリート」「タクシードライバー」に出演。パチーノがスコセッシ作品に出演するのは、これが初めてとなる。