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「彼は秘密の女ともだち」主演アナイス・ドゥムースティエ、オゾン監督は「女性の孤独を美しく描く」

2015年8月7日 14:20

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ジブリ作品のファンだという アナイス・ドゥムースティエ
ジブリ作品のファンだという アナイス・ドゥムースティエ

[映画.com ニュース]フランソワ・オゾン監督の新作「彼は秘密の女ともだち」が、8月8日に公開される。内向的だった女性が、夫に秘密の友人との交流を持ったことから、自分らしく自由に生きる喜びを見出していく姿を描いた人間賛歌のドラマだ。主演の若手女優アナイス・ドゥムースティエが来日し、オゾン監督との仕事や自身のキャリアを語った。

主人公のクレールは幼なじみの親友ローラを亡くす。悲しみに暮れながら、残されたローラの夫ダヴィッドとふたりの間の娘の様子を見に行ったクレールは、亡き妻の服を着て娘をあやすダヴィッドの姿を目撃する。女性として生きたいというダヴィッドに当初は戸惑したクレールだったが、ヴィジルニアという女性の名前を与え、ふたりは絆を深めていく。そしてクレールもまた、ヴィジルニアの影響で自分らしく生きることの素晴らしさに気づく。女装するダヴィッド(ヴィジルニア)を人気俳優ロマン・デュリスが演じた。

7歳で演劇の勉強を始め、13歳のときにミヒャエル・ハネケ監督の「タイム・オブ・ザ・ウルフ」でイザベル・ユペールの娘役を演じたのがきっかけで、本格的に女優の道を進む事を決めた。フランスを代表する監督である、オゾン監督の作品への主演はなによりの喜びだった。

「女優にとって素晴らしいチャンスです。オゾン監督は女優を美しく撮ることが知られているので、彼の作品に出られることは名誉でした。また、オゾン監督は女性の孤独というものを美しく描くのです。前作の『17歳』もそうでしたが、この作品も満たされないヒロインの心を的確に描いているのが気に入りました。オゾン監督の作品は脚本が緻密で、役者に対する要求が高いものでありながら、映画として大衆受けする物語を描くので、フランスでは観客動員を集めて成功しています。作品のクオリティの部分と商業的な部分がバランスよく成功している監督だと思います」

画像2(C)2014 MANDARIN CINEMA – MARS FILM – FRANCE 2 CINEMA – FOZ

クレール役はオーディションで射止めた。ハンサムで優しい夫と穏やかな生活を送る、自己主張の少ない女性という、つかみどころない内向的なヒロインだ。「クレール役が私に決まる前に、オーディションを受けた女優は、寡黙な役なのであまり演じる幅がないと思って断ったと聞きました。しかし私は、脚本を読んだ時点で、ミステリアスなクレールに引き込まれました。私は静けさのある役を演じることがすごく好きで、視線だけで内面に起きている無意識な部分を表現することにやりがいを感じます。そういった役はとても可能性を広げてくれますし、イマジネーションを掻き立てられます。ですから絶対に演じてみたかったのです」

オゾン監督からは、クレールが進化して変わっていくキャラクターだと説明された。「最初はどちらかというと閉じた女性が、ヴィジルニアとの出会いや愛情によってどんどん変わって、花開いていくという役柄を上手く演じて欲しいといわれました」そして、「オゾン監督がスピーディーに撮影を進めていくのに驚きました。まるで子供のように遊び心を持って楽しそうに、情熱をもって作品を作っている監督だという印象を持ちました」と撮影を振り返る。

自身の性格はクレールの役柄とは好対照で、自分の考えをはっきりと述べる快活なタイプ。違う性を生きてみたいと思ったことは?と問うと「男になりたいと思ったことはないの、女に生まれて満足しているんです。自由だし、時代が違ったら違う考えを持ったかもかもしれないけれど」と笑顔を見せる。今回のプロモーションが初来日。漫画は詳しくないが、宮崎駿監督のアニメが好きだという。「『魔女の宅急便』と『となりのトトロ』はすごく好き。最近は小津安二郎の作品を知って、とても興味を持っています。日本の文化は繊細で洗練されていて、どこか控えめな部分があるところがフランスの文化とは違って魅力的。いつかゆっくりプライベートで訪れたいですね」

彼は秘密の女ともだち」は8月8日シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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