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「この国の空」工藤夕貴、「もし神がいるなら、私の願いは戦争がなくなること」

2015年7月22日 14:50

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「ジャパン・カッツ!」に参加した(左から) 森重晃プロデューサー、工藤夕貴、荒井晴彦監督
「ジャパン・カッツ!」に参加した(左から) 森重晃プロデューサー、工藤夕貴、荒井晴彦監督

[映画.com ニュース] 米ニューヨークで行われた北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS ジャパン・カッツ!」で7月18日(現地時間)、二階堂ふみ長谷川博己が共演した「この国の空」の舞台挨拶が行われ、メガホンをとった脚本家・荒井晴彦と主人公・里子(二階堂)の母・蔦枝を演じた工藤夕貴森重晃プロデューサーが参加した。

映画は、「ヴァイブレータ」(2003)などの脚本を手がけてきた荒井が、「身も心も」(97)以来18年ぶりにメガホンをとり、芥川賞作家・高井有一氏の同名小説を映画化。終戦間近の東京で母と暮らす19歳の里子(二階堂)が、妻子を疎開させ隣家に1人で住む銀行員・市毛(長谷川)と交流するなかで恋心を抱き、自らに眠る“女”に目覚めていくさまを、繊細なタッチで描く。

舞台挨拶には日本人だけでなく現地の人々が多数駆けつけ、国内外で活躍する工藤は「アメリカ人の方にもたくさん来ていただいて感謝します」と流ちょうな英語で挨拶。上映後の質疑応答では、出演理由を「簡単なプロセスでした。脚本が素晴らしかったからです」と語った。自身の役どころについては「蔦枝の目線として、アメリカ軍が本土上陸すれば、娘は人としての根源的な喜びも何も知らぬまま戦死してしまうかもしれない、という非常に不憫(ふびん)な思いがあり、せめて死ぬ前に娘に恋をさせたい、という切なる願いがあったかもしれない。そんな母親としての娘に対する思いを表現することにひかれました」と明かした。

荒井監督と森重は、戦時下の人々のリアルな姿を描いた本作を「日本の戦後はこれでよかったのかと、お客さんに問いかけたつもりです」(荒井監督)、「戦時下を生きている人たちが現在もいるということを想像しながら、私たちはこの映画を作ってきました」(森重)と、作品にかけた思いを吐露。対する工藤は「戦争は、すべてを破壊して人々の幸せを奪ってしまう。どうやって国家間の衝突を防ぐのか難しい問題です。私自身は楽観的な人間ですが、もし神がいるとすれば、私の願いは戦争がなくなることです」と平和への強い願いを口にした。

07年に始まった同映画祭は、今年で9回目。「この国の空」のほか、「日々ロック」(14)、「娚(おとこ)の一生」(15)など計29作品が上映された。「この国の空」は、8月8日から全国公開。

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