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「答えは過去にある」映画美術監督・種田陽平氏の生涯ベスト作品

2015年7月4日 22:00

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マイ・ベスト映画について語った種田陽平
マイ・ベスト映画について語った種田陽平

[映画.com ニュース] 日本を代表する美術監督のひとりで、三谷幸喜クエンティン・タランティーノチャン・イーモウ監督らの映画美術を手がけてきた種田陽平氏が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中の番組「この映画が観たい」に出演し、自身の軌跡とマイ・ベスト映画について語った。

アメリカで年末公開となる、タランティーノ監督の新作西部劇「The Hateful Eight(原題)」の撮影を終えてきた種田氏。少年時代から父親の影響を受けて西部劇に親しんできたとのことで、ベスト映画の1本目には「ウェスタン」(1969)を挙げた。マカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督作で「西部劇黄金時代へのオマージュにあふれた、総まとめのような映画」であり、「力強さと希望を持った映画」であると述べる。

また、毎年1回は見るという「ロング・グッドバイ」(73)は、「雰囲気、色調、光が特別な世界」と激賞。映画制作の過程では、美術監督は撮影監督ともパートナーを組むことになるが、美術監督の作った世界観の中に「色と光」を持ち込むのは撮影監督なんです、と分業の形を説明していた。

さらに、場面の美しさでも有名な作品として、「山猫」(63)と「ディア・ハンター」(78)の名前を挙げた。映画美術や衣装を含め、完成度的にこれを超えるのは難しいと評する「山猫」は、アラン・ドロンが映画に出ている、という状況も含めて好きだという。一方の「ディア・ハンター」に関しても「俳優の二人が若さ満載で素晴らしい。演技を超越している」「山猫のダンスシーンのように、結婚式のシーンが良い」と見どころを解説した。

その他、フランソワ・トリュフォー監督の「映画に愛をこめて アメリカの夜」(74)は、「街並みのオープンセットが主役の一人になっている」などと、美術監督ならではの視点で魅力を語った。

最後に今後の活動について問われ、「自分の映画史と決着をつけて、映画美術が生き残る本質を見つけたい」と答えた種田氏。仕事に関する面白さの原点は昔から変わらないと感じるそうで、「答えは過去にある」と語る。先人の現場経験がどんどん失われているという危機感の中で、映画史を自分の中で構築し、それを後世に残していきたいという静かで強い意志も見せていた。

「この映画が観たい 種田陽平のオールタイム・ベスト」は、7月6日午後11時からムービープラスで初回放送予定。

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