鈴木杏、岩井俊二監督&蒼井優に謝意「人生変わるほどの出会い」
2015年6月5日 13:30
[映画.com ニュース] 岩井俊二監督の初長編アニメ映画「花とアリス殺人事件」が6月5日、兵庫・OSシネマズ ミント神戸で開催中の「2015年 神戸三宮映画祭」で上映され、岩井監督と声優を務めた鈴木杏が舞台挨拶に立った。
岩井監督が、実写映画「花とアリス」の前日譚をアニメで描き、主人公の少女を演じた蒼井優と鈴木が声優として続投した。2月20日に全国40スクリーンで封切られ、フランスで6月15日から20日(現地時間)まで開催される第39回アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品されることも決まっている。
鈴木は、「私も優ちゃんも立派なアラサー。心も声も図太くなっているから、中学生の声なんて大丈夫かな? と思ったけど、台本を読んだら懐かしくて旧友に再会したような気持ちになった。楽しんでやっていたら終わっちゃった」とニッコリ。そして、「岩井さんと優ちゃんとのお仕事は、人生が変わるほどの出会いでした。10年以上の時を経て復活して、こういう事って生きているとあるんだなと。とにかく嬉しかった」と2人に謝意を示した。
穏やかな表情で鈴木を見つめていた岩井監督は、「普通と違うのは先に動きを撮影したんです。細かい動きを指示しているとキリがないから、先にマーキングをやってくれる役者を選んだんです。ほかの作品にない、アニメでは出てこないアドリブ性を見てもらいたい」と見どころを説明。そのうえで「もう一度、10年前の『花とアリス』を見ていただけたら」と満員の客席にアピールした。
「2015年 神戸三宮映画祭」は、6日まで開催。