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杏、「百日紅」公開で決意新た「江戸時代を途切れないようにするのが使命」

2015年5月9日 13:30

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着物姿で登壇した杏
着物姿で登壇した杏

[映画.com ニュース] 女優のが主役の声優を務めたアニメーション映画「百日紅 Miss HOKUSAI」が5月9日、全国75スクリーンで公開初日を迎え、をはじめ、松重豊濱田岳立川談春、子役の清水詩音ちゃん、原恵一監督が東京・テアトル新宿での舞台挨拶に出席した。

無類の歴史好きでも知られるは、「私の生まれた年が、江戸時代に生まれた最後の方が亡くなった年。ここで江戸時代が途切れないように、見て、感じて、どんどんと伸ばしていくのが、現代の私たちの使命でもあり、楽しみでもある。心の奥底から呼び覚まされるような江戸の景色、江戸の心意気が詰まっております」と作品をアピールし、決意を新たにしていた。

映画は、江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した故杉浦日向子さんの漫画「百日紅」を原作に、「映画 クレヨンしんちゃん」シリーズ、「河童のクゥと夏休み」の原監督が映像化。江戸時代に活躍した浮世絵師・葛飾北斎の娘・お栄が、家族や仲間たちとともに自由闊達(かったつ)に生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。

さらには、椎名林檎が歌う主題歌「最果てが見たい」について、「北斎は90近くまで生きて、『あと5年、10年生きられれば本物の絵描きになれたかも』と言いながら亡くなっていった、クリエイターの業を感じるような存在。『最果てが見たい』とは、本当に見たいのか、それとも追い続けるのが作り手の業なのかと言うところが、すごく(作品と)リンクしている」と大絶賛。製作に3年間を費やしたという原監督は、「素晴らしいキャスト、スタッフのおかげで素晴らしい作品ができました。『できたと思う』じゃない。断言します」と胸を張った。さらに劇中のお栄の意志の強さに敬意を表し、「今作は現場スタッフ、キャストも含めて女性が強かったです。男はダメですね(笑)」と会場の笑いを誘っていた。

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