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原恵一監督、「百日紅」でアヌシー映画祭に4年ぶり参加!杏ら声優陣も祝福

2015年4月28日 20:40

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舞台挨拶に立った杏、原恵一監督ら
舞台挨拶に立った杏、原恵一監督ら

[映画.com ニュース] 江戸風俗研究家で漫画家だった故杉浦日向子氏の作品をアニメーション映画化した「百日紅 Miss HOKUSAI」のジャパンプレミアが4月28日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、声優を務めた松重豊濱田岳、子役の清水詩音ちゃん、原恵一監督が舞台挨拶に出席。満場の客席に対し、は「大好きな杉浦日向子先生の映画に参加できるのがうれしく、光栄です。今日がこの作品が世に出る第1歩で、これからどんどんいろんな方に見て頂けるのかと思うと楽しみです」と呼びかけた。

女性浮世絵師・お栄()が、父・葛飾北斎(松重)や池田善次郎(濱田)といった仲間たちとともに生きる姿を、江戸の町並みや美しい四季を織り交ぜて描いた本作。すでにフランス、イギリス、ベルギーなど世界6カ国での配給が決定しており、さらにこの日は、第39回アヌシー国際アニメーション映画祭(現地時間6月15~20日開催)の長編コンペ部門への正式出品が発表された。舞台袖からは桜吹雪が噴出され、ら声優陣をはじめ、会場は祝福ムード一色となった。

同映画祭は、仏カンヌ映画祭のアニメーション部門を独立させた、世界最大のアニメ映画祭。日本映画としては、長編コンペ部門最優秀作品賞にあたる「クリスタル賞」を、スタジオジブリ作品「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」が受賞している。

原監督自身、同映画祭の審査員特別賞と観客賞に輝いた「カラフル」以来、約4年ぶりの参加だけに「とても楽しいフェスティバルです。何かがもらえればさらにうれしいですが、その日にならないと教えてもらえないので、ドキドキしながら待たないといけない」と胸を躍らせる。そして「今、時代劇を作るのならアニメーションの方が向いている。江戸の町並みでも、『こういう画が欲しい』という自由度は高いと思いました。アニメーションならではの良さをふんだんに、惜しみなく取り入れました」と自信をのぞかせ、「出来上がったものを、杉浦さんに見ていただきたかったのは強く思うことですが、どこかで見ていて、喜んでくれると僕は信じています」と期待を込めていた。

百日紅 Miss HOKUSAI」は、5月9日から東京・テアトル新宿、TOHOシネマズ日本橋ほか全国で公開。

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