ダルデンヌ兄弟が3年ぶりに来日 M・コティヤール主演の最新作語る
2015年3月26日 08:30

[映画.com ニュース] カンヌ映画祭の常連監督として知られる、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、仏女優マリオン・コティヤールを主演に迎えた最新作「サンドラの週末」プロモーションのため3年ぶりに来日。3月25日、ベルギー大使館で会見した。
病気休職後に解雇を通告された主人公が、復職をかなえるために奮闘する姿を描いた社会派ドラマ。ジャン=ピエールは、「登場人物が人間の尊厳を考えて行動するかしないか、自分に対して誠実であるか否かを考えるかを描いています。解雇される可能性のあるサンドラは、自分を支持する人、しない人を善悪で判断しません。人間のあいまいさや複雑さの中で、他人の立場に立って考えられるかどうか、観客に問う作品なのです」と作品のテーマを語った。
主人公サンドラを演じたコティヤールは、本作で第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。リュックは「女性、女優として寛大な人。他の俳優たちと同じ条件で撮影やリハーサルに望み、専用の運転手やヘアメイクも付けません。我々と食事も一緒にとりました。撮影前に『(監督の)思うようにしてくださって結構です』と言ってくれたので、お互いに提案を重ねて、演技の努力をしてくれました。いつかもう一度彼女と仕事をすることになるかもしれません」とコティヤールの女優としての意識の高さを絶賛し、再タッグを示唆した。
また、この日は、2002年の「息子のまなざし」以来、ダルデンヌ兄弟監督作の製作に携わってきた、プロデューサーのドニ・フロイドも出席。「普遍的なストーリーを語りながら現代社会をつなげて、映画そのものを高いレベルに引き上げている世界でも稀有な映画作家」と兄弟の手腕をたたえた。
病気で休職し、ようやく復職の目途が立ったサンドラは、ある日会社から、職員へのボーナス支給のためにサンドラを解雇すると通告される。同僚の提案で、職員たちによる投票を行い、ボーナスをあきらめてサンドラを再び迎えることに賛成する者が多ければ、そのまま復職できることになる。それを知ったサンドラは、週末に同僚たちの家を一軒一軒たずねて説得することを決める。
「サンドラの週末」は、5月23日Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
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