佐藤浩市主演「64 ロクヨン」2部作に綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和ら豪華キャスト
2015年3月26日 05:00
[映画.com ニュース] 横山秀夫氏のベストセラーを、佐藤浩市主演&瀬々敬久監督により映画化する「64 ロクヨン」2部作のキャストが明らかになった。綾野剛、榮倉奈々、瑛太ら今をときめく若手から、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオルら経験豊富な実力派まで、一級のキャストが結集している。
同作は、昭和64年に起きた未解決の誘拐事件(通称「ロクヨン」)と、それを起点として県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立、そして14年を経て新たに起きた「ロクヨン」を模倣した誘拐事件を、佐藤が扮する県警広報官の主人公・三上義信を中心に描く重厚かつ壮大なミステリードラマ。
綾野と榮倉は三上の部下となる広報室の警察官を演じ、広報室係長・諏訪役の綾野は「正義と不義の狭間で、ただひとつの真実に向かって闘い抜く所存です」と気合十分。榮倉が扮する美雲は、警察という男社会の中で自分の役割を探し仕事と向き合う女性で、「力強い役者の先輩方の中で美雲と向き合い、少しでも戦力になれますよう頑張りたいと思います」と意気込む。
一方、広報室と対立する記者クラブの東洋新聞キャップ・秋川を演じる瑛太は、佐藤と対じすることは「容易ではない」と覚悟を決めながら、「秋川の曲者度合いを楽しみ、この映画の良いスパイスになれるよう全身全霊でぶつかりたいと思います」と話している。
また、かつて刑事だった三上の当時の上司で、ロクヨンの捜査に携わった捜査一課長・松岡勝俊役を演じる三浦は、主演の佐藤を「前後編出ずっぱりで、間違いなく心身共にハードな仕事になっていると想像します」と気遣う。そして、「我々は真の縁の下の力持ちになれるよう頑張るのみです」と静かな決意を口にしている。
永瀬はロクヨン事件の被害者家族で、事件の捜査を通じて警察に不信感を抱く雨宮芳男、吉岡はロクヨン事件の半年後に辞職した元ロクヨン自宅班・幸田一樹、仲村は三上の警察学校での同期で警務課調査官の二渡真治をそれぞれ演じる。そのほかにも椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝が出演する。
撮影は2月下旬に開始され、5月中旬まで続く予定。瀬々監督は「佐藤浩市さんを中心とする世代を超えた出演者の競演に息を飲む瞬間の連続です。熱意が集積した映画を届けられるよう、今後も進んでいこうと思っています」とコメントを寄せている。
「64 ロクヨン 前編」「64 ロクヨン 後編」はともに2016年公開予定。
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