キング牧師描いたアカデミー賞主題歌賞受賞作「セルマ」6月に公開
2015年3月3日 12:50

[映画.com ニュース] 第87回アカデミー賞で主題歌賞を受賞した映画「セルマ(原題)」が、6月に日本公開されることが決定した。アメリカ公民権運動の最中、マーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師指導の下、アラバマ州セルマで起こった血の日曜日事件を描く。
1965年3月7日、ノーベル平和賞を受賞したキング牧師の指導の下、セルマで黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人がデモを起こしたが、白人知事率いる警官隊によって鎮圧される。しかし、2週間後に再び行われたデモの参加者は2万5000人にまで膨れ上がり、事態はやがて大統領をも巻き込み、世論を動かしていく。
今作は、第72回ゴールデングローブ賞や第30回インディペンデント・スピリット・アワードの最優秀監督賞にノミネートされた話題作。2月22日(現地時間)に行われたアカデミー賞授賞式でのコモン&ジョン・レジェンドによる主題歌「Glory」の歌唱パフォーマンスでは、会場中からスタンディングオベーションが沸き起こるなど、楽曲にも注目したい1作となっている。
アフリカ系アメリカ人女性として初めてサンダンス映画祭の最優秀監督賞を受賞したエバ・デュバーネイがメガホンをとり、「大統領の執事の涙」でフォレスト・ウィテカーの息子を演じた、デビッド・オイェロウォが主人公のキング牧師に扮する。そのほか、トム・ウィルキンソン、ティム・ロス、キューバ・グッディング・Jr.プロデューサーも兼ねたオプラ・ウィンフリーらが共演。製作にはブラッド・ピットも名を連ねている。
「セルマ(原題)」は、6月からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
関連ニュース





