ジミヘン伝記映画で恋人役 マーベル映画でも活躍する注目株ヘイリー・アトウェル
2015年1月5日 18:25

[映画.com ニュース] 数多くのミュージシャンに多大な影響を与えた天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの黄金期を、アカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」の脚本家ジョン・リドリーがメガホンをとって描いた伝記映画「JIMI:栄光への軌跡」が、2015年4月に公開される。同作には、15年にさらなる活躍が期待される女優ヘイリー・アトウェルが出演し、ヘンドリックスのガールフレンドだったキャシー・エッチンガムを演じている。
イギリス出身のアトウェルは、ウッディ・アレン監督の「ウディ・アレンの夢と犯罪」(2007)、キーラ・ナイトレイ主演の「ある公爵夫人の生涯」(08)などに出演。テレビや舞台でも活躍し、イアン・チャールストン賞の受賞やローレンス・オリヴィエ賞へのノミネートなど、英国演劇界の名誉ある賞でも名前が挙がっている。11年、マーベルの大ヒット作品「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」で、キャプテン・アメリカの最愛の女性ペギー・カーターを演じたことで知名度が上昇した。
「JIMI:栄光への軌跡」でアトウェルが演じるキャシーは、ヘンドリックスにとって良き理解者であり、名曲「風の中のメアリー」もキャシーを思って書いた楽曲と言われている。ヘンドリックス本人はキャシーのことを「自分にとってのオノ・ヨーコ」とも述べているが、2人の関係は波乱に満ちたものであり、その詳細も映画の中で描かれている。
リドリー監督によれば、アトウェルの起用を決めたのは彼女が「キャプテン・アメリカ」へ出演する前のことで、「大型映画をやる前だったにも関わらず脚本を読んでくれて、向こうから出たいと言ってくれた。演技のスキル以上の何かが備えている女優だと僕は感じた。だから彼女に出てほしいと思った」と高く評価。アトウェルも「監督と会ってみて、彼自身がフレッシュで知的だと分かったわ」と話している。
リドリー監督は当初、キース・リチャーズの元恋人で、ヘンドリックスを見出した女性リンダ・キース役をアトウェルに演じてもらうことを考えていたそうだが、実際にアトウェルに会ったことで印象が変わり、キャシー役をオファー。アトウェルは「(それまでに)演じてきた役より、私はずっと自由で、陽気だと彼(リドリー監督)は思ったの。彼はそれをもっと生かして、もっと深くチャレンジできる役をオファーしてくれたの」と明かしている。アトウェルはキャシーになるきるため本人とも交流し、自伝を読むなどして役作りに励んだという。
「キャプテン・アメリカ」で世界の映画市場を席巻するマーベル・シネマティック・ユニバースの一員になったアトウェルは、同シリーズのスピンオフテレビシリーズ「エージェント・オブ・シールド」(14)にもゲスト出演し、15年には、ペギーを主人公にしたテレビシリーズ「Marvel's Agent Carter(原題)」が北米で放送を開始。同ドラマや「JIMI:栄光への軌跡」での好演は、アトウェルの今後の活躍を期待される。
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