伊藤計劃原作「屍者の帝国」が2015年公開決定
2014年11月28日 14:10
[映画.com ニュース] 今年で放送開始10周年を迎えたフジテレビのアニメ枠「ノイタミナ」の2015年ラインナップ発表会が11月28日、東京・お台場シネマメディアージュで開催された。09年に死去した作家・伊藤計劃さんと親交の深かった芥川賞作家・円城塔氏が、伊藤さんの遺した30ページの序文を引き継ぎ完成させた「屍者の帝国」を劇場アニメ化し、15年に公開することを発表。牧原亮太郎監督指揮のもと、死者を労働力とする術を得た19世紀末の英ロンドンを舞台に、「生者と死者の境界線」「魂の在り処」といったテーマを描く。
伊藤さんの小説を劇場アニメ化する「Project Itoh」については、「虐殺器官」と「ハーモニー」の製作陣が明らかに。「虐殺器官」では監督を村瀬修功、製作を「manglobe」が務め、「ハーモニー」ではなかむらたかしとマイケル・アリアスの両監督、「STUDIO 4℃」が製作をそれぞれ手がける。
さらに、3月に製作が発表されたノイタミナムービー「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」「Project Itoh」の追加情報が公開。「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」は、「踊る大捜査線」の本広克行が総監督を務め、2012年に第1期が制作された人気作品を映画化。現在放送中のアニメ第2期の後日談で、東南アジアのある国に輸出されたシビュラシステムの視察に訪れた主人公・常守朱と、暗躍するテロ組織との戦いを描く。この日は常守のメインビジュアルや予告編が初披露され、会場からは拍手が沸き起こっていた。
また、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の製作陣が再結集するプロジェクトの続報もあり、12月3日に埼玉・秩父夜祭でタイトルが明かされる。
発表会には「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」の花澤香菜(常守朱役)と櫻井孝宏(雛河翔役)が出席。同作は12月19日に完成披露試写会が行われ、15年1月9日から全国で公開される。