インド本格サスペンス「女神は二度微笑む」公開 「ミレニアム」監督によるリメイクも決定
2014年11月18日 15:00

[映画.com ニュース]インドのアカデミー賞と呼ばれるフィルムフェア賞で監督賞、主演女優賞など5部門を独占したサスペンス映画「女神は二度微笑む」の公開が、2015年2月21日に決定した。2013年カンヌ映画祭コンペティション部門の審査員を務めたボリウッドのトップ女優ビディヤー・バーランが、ヒンドゥー教の戦いの女神の伝説をモチーフにした、二面性を持つヒロインを演じる。
コルカタを舞台に、失踪した夫を探すヒロインの過酷な運命を描くサスペンス。夫のアルナブを探すため、ヴィディヤはひとりコルカタを訪れるが、宿泊先にも勤務先にも夫がいたことを証明する記録は一切なく、途方に暮れてしまう。やがて夫に瓜ふたつの風貌を持つダムジという危険人物の存在が浮上。それを知った国家情報局のエージェントが捜索に介入し、ヴィディヤへの協力者が何者かに殺害される緊迫の事態に発展していく。
「きっと、うまくいく」「マダム・イン・ニューヨーク」「めぐり逢わせのお弁当」といった、従来のインド映画に特徴的な男女のメロドラマや華美なダンスシーンが見ものではなく、文化の違いを超えた普遍的な感動を呼び起こす作品が日本で続々とヒットを記録しているが、本作でも派手なデコレーションはおろか、歌や踊りもまったく盛り込まれていない。これまでのインド映画の枠を超えたスリルとサプライズ、そしてエモーションが凝縮され、「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルゼン・オプレブ監督によるハリウッドリメイクが決定している。
タイトルの“女神”とは、「ドゥルガー・プージャーの祭り」で祝われるヒンドゥー教の戦いの女神ドゥルガーのことを指す。ドゥルガーは優雅な容姿と激烈な気性を兼ね備えた女神で、その極端な二面性が本作のミステリーのベースになっている。このほど公開されたポスタービジュアルは、インドの祭りににぎわう人々と、強い意志を秘めたバーランのまなざしが印象的なデザインとなっている。
「女神は二度微笑む」は渋谷・ユーロスペースほか2015年2月21日全国順次公開。
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