庵野秀明監督、宮崎駿監督の金言受け「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」新作を公約
2014年10月28日 12:40

[映画.com ニュース] 第27回東京国際映画祭の特集企画「庵野秀明の世界」で10月27日、1998年の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に」がTOHOシネマズ日本橋で上映され、庵野監督がアニメ監督にスポットを当てたトークショーを行った。
88年のテレビシリーズ「トップをねらえ!」で監督デビューしている庵野監督だが、「全く向いていなくて、誰かをサポートするナンバー2向き。そもそも責任感がない」と自己分析。同作も別の人が監督をする予定だったが、途中からリテイクを担当したのがきっかけで演出と制作全般を手掛けるようになったという。
その後、NHKで放送され好評を得た90年「ふしぎの海のナディア」の経験を踏まえ、「人に頼っちゃダメ、1人でやるしかないと目が覚めた」と企画したのが代表作の「新世紀エヴァンゲリオン」(95)だ。一大ブームとなり、97年には2部作の劇場版が製作されたが、「テレビで時間のなかった25、26話と新作を両方やりますと言ったけれど、やり切る気力がなかった。でも、最初のプロットを見るとちゃんと書いてあって、『進撃の巨人』にソックリだった」というエピソードを明かした。
98年から「ラブ&ポップ」など実写にも進出し、2007年から手掛けているのはデジタルで再撮影した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。「いつも1試合(1作品)で完全燃焼するけれど、ヱヴァは魂の削られ方が激しい」と苦笑いだが、期待される第4作については、宮崎駿監督にも激励されていることを明かした。
「エヴァンゲリオン」のテレビシリーズ終了後も、電話で「休めばいい。あれだけのことをやっていたら、人も金も集まってくる」とアドバイスされたことが大きな糧になったと強調。「新劇場版」に関しても、「大変なんだってな。そんな時はやめちゃえばいい」と言われ気持ちが傾いたそうだが、「その後すぐに『やった方がいい』って言われて。宮さんは日替わりで言うことが変わるから」と苦笑いしつつも、あらためて新作を届けることをファンに宣言した。
第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。
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