斎藤工&板谷由夏、「最強のふたり」オリビエ・ナカシュ監督&沖田修一監督と映画談議
2014年10月25日 22:30

[映画.com ニュース] WOWOWの映画情報番組「映画工房」の放送150回記念公開収録が10月25日、東京・六本木ヒルズで開催中の第27回東京国際映画祭で行われた。番組MCを務める斎藤工と板谷由夏、映画評論家の中井圭氏が、同映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品中の「滝を見にいく」の沖田修一監督、特別招待作品「サンバ」のオリビエ・ナカシュ監督をゲストに迎え、熱い映画談議を繰り広げた。
「滝を見にいく」は、幻の滝を見に行くツアーに参加した7人のおばちゃんたちが繰り広げるサバイバルをユーモラスに描いたコメディ。演技経験のない一般人を含む7人の中年女性たちの姿がリアリティにあふれており、板谷は「女性はいやしを求めて水辺に行くもの。なぜ沖田監督はおばちゃんの気持ちがこんなにわかるのか!」と感心しきり。斎藤も、「おばちゃんたちはゴルゴもビックリのたくましさ。究極の女子会映画。沖田監督は傑作しか作っていない」と手放しで絶賛した。
前作「最強のふたり」が2011年の同映画祭で東京サクラグランプリを受賞したナカシュ監督は、「東京国際映画祭には思い入れが深い。前作の成功のおかげで自信も信頼も得たし、前から温めていた企画『サンバ』を実現できた。日本の観客の反応が楽しみ」と挨拶した。
最新作「サンバ」は、前作に続きエリック・トレダノ&ナカシュ監督と主演のオマール・シーが再タッグを組み、国外退去を命じられた移民の青年(シー)と移民協力ボランティアの女性アリス(シャルロット・ゲンズブール)の交流を描いたドラマ。ナカシュ監督は、「車に例えるならゲンズブールはフェラーリ、シーはロールスロイスみたいな一流の役者。作家主義のゲンズブールと大衆映画のシーが組んだことで、ミラクルな化学反応が起きた。社会問題を織り交ぜながらもユーモラスで、誰もが気軽に楽しめる“大衆作家主義”映画になった」と自信をのぞかせた。
同年に「キツツキと雨」で審査員特別賞を受賞した沖田監督は、「チキショー!」とグランプリをうらやましがりながら、「もちろん脚本は一生懸命書くけど、現場はなかなか思い通りにいかないもの。その場その場で一番面白いものを作って、脚本を超えていくのがミラクル」と賛同していた。
斎藤は、「2本とも見た後に心が晴れやかになるような映画。両監督ともそういう部分を意識してる本物の映画人で、それこそが娯楽性だと思う」と最敬礼だった。この日収録された「映画工房」は11月10日と17日に放送予定。
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