爆笑問題・太田、映画監督業に意欲「シナリオはできている」
2014年10月17日 19:05

[映画.com ニュース] 高畑勲監督の約14年ぶりとなる監督作「かぐや姫の物語」のDVD&ブルーレイが12月3日に発売されることを記念し10月17日、都内でお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが公開対談を行った。
太田は、本作をはじめ高畑作品のファンであることから、DVD&ブルーレイの特命コピーライターに就任。「『作品は好きなのに太田で台なし』って言われる。心配ですよ」とこぼしながらも、「宮崎駿さんにスポットが当たることが多いけれど、高畑さんの作品の方がまっとうで斬新な気がする」「高畑さんは妥協を許さない」と話し、「実際にリアルな風景を見ている以上に懐かしい。画面のどこも見逃せないようなアニメーションはほかにはない」と熱くアピールした。
劇場公開時のコピーは、鈴木プロデューサーが考案した「姫の犯した罪と罰」。太田が「高畑さん、激怒したらしいですよ」と明かすと、鈴木プロデューサーは「企画書からひっぱってきたけれど、(高畑監督が)避けて通った内容だった。『ある作品に対してひとつの言葉が出たら、お客さんはそこを期待する』と言っていたけれど、(周囲の反応が良かったため)『いいですよ』って」と許可が出るまでの経緯を説明した。
太田が、かぐや姫を「男を振り回すところがあるし、女の本質はそういうところかもしれない」と分析すると、鈴木プロデューサーも「高畑さんは昔、格好良くてモテたらしいんですよ。高畑さんが女性をどう見ているのか垣間見えますよね。『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』で何が違っているかというと、女性の描き方」と解説。作品を紐解く過程で、「女ってわからない」「ああ、無常(無情)」などのコピー候補があがり、太田は悪戦苦闘しながらも「『かぐや姫』は敷居が高いという人にも見せたい」と息巻いていた。決定したコピーはポスターなどに使用され、12月にお披露目される予定だ。
また、太田は映画監督業にも意欲をのぞかせており、「自分の中ではシナリオはできているんです」と意気込んだ。鈴木プロデューサーから「業界にプロがいっぱいいるけど、そういう人たちは全部無視すること」とユニークなアドバイスを受けると、「新人監督には難しい」と笑いを誘っていた。
「かぐや姫の物語」のDVD&ブルーレイは、12月3日に発売。
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