【全米映画ランキング】D・フィンチャー監督「ゴーン・ガール」がV。「死霊館」のスピンオフが2位デビュー
2014年10月7日 20:30

[映画.com ニュース] 3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、デビッド・フィンチャー監督&ベン・アフレック主演の「ゴーン・ガール」と、昨年夏の大ヒットホラー「死霊館」のスピンオフ「Annabelle」が激しい首位争いを繰り広げ、僅差で「ゴーン・ガール」が勝利し、首位デビューを飾った。
約3800万ドルのオープニング興収で首位に立った「ゴーン・ガール」はギリアン・フリン氏の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。ニューヨークで失業し、故郷のミズーリで静かに暮らしていたダン夫妻の妻エイミーが結婚5周年の記念日に謎の失踪をとげる。事件当初は世間から同情を誘う夫ニックだったが、家に争った形跡があったことや確かなアリバイがないことなどから、警察やマスコミから嫌疑をかけられ始め、ニックは自身の潔白を証明するために事件を調べ始める……というストーリー。「セブン」「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」と現在のハリウッドで常に注目を集め続ける鬼才フィンチャーの新作とあって、製作開始当初から高い期待を寄せられていた同作だが、その期待に応え、批評家受けは上々。本年度のアカデミー賞ノミネートも有力視される好スタートをきった。
今作で10作目となるフィンチャー監督作品でも「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年/約2690万ドル)や「パニック・ルーム」(02年/約3050万ドル)を超え、歴代最高のオープニング興収を記録している。製作は「ファイト・クラブ」でもフィンチャーと組んだ大物製作者アーノン・ミルチャン。共演にロザムンド・パイク、タイラー・ペリー、ニール・パトリック・ハリス。
オープニング興収約3720万ドルで惜しくも首位デビューを逃したのは、「Annabelle」。「死霊館」の冒頭に登場した人形アナベルの呪われた過去が描かれるプリクエルで、同作には「死霊館」の主役エド&ロレイン・ウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン&ベラ・ファーミガ)は登場しない。呪われた人形の恐怖を描くという手垢のついたストーリーのためか、「死霊館」とは打って変わって、批評家からは厳しいレビューが多く寄せられている。主演はイギリス出身の美人女優アナベル・ウォーリス。監督は「死霊館」「インシディアス」などのジェームズ・ワン作品を手がけてきたベテラン撮影監督のジョン・R・レオネッティ。ちなみにウォーレン夫妻が主役を務める「死霊館」の続編「The Conjuring 2: The Enfield Poltergeist」は来年10月に全米公開予定。
3位は前週首位だったデンゼル・ワシントン主演「イコライザー」。約1900万ドルの興収で累計は約6400万ドルに。最終興収は1億ドル超といったところか。
そして、オープニング興収約680万ドルで6位デビューとなったのは、ニコラス・ケイジ主演の宗教スリラー「Left Behind」。新約聖書に登場する「ヨハネ黙示録」の預言が実現されていく近未来世界の混乱が描かれる。レビューは厳しいものが多く、近年低空飛行が続くケイジとしては、またしても批評、興行の両面での成功を逃してしまった。
その他、圏外ではボリウッド映画「Bang Bang」が12位に、「ゴーン・ガール」では共同プロデューサーを務めたリース・ウィザースプーン主演のドラマ「ザ・グッド・ライ(原題)」が13位に入った。
今週末は、ロバート・ダウニー・Jr.&ロバート・デュバル主演のドラマ「ザ・ジャッジ(原題)」、ルーク・エバンス主演のアクションホラー「ドラキュラZERO」に、スティーブ・カレル主演のディズニー実写作品「Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day」などが公開となる。
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