タランティーノ新作西部劇、12月に米コロラド州でクランクイン
2014年10月1日 11:00
[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督の新作「The Hateful Eight(原題)」が、今年12月に米コロラド州でクランクインすることが明らかになった。
米デンバーポスト紙によれば、10月上旬からプリプロダクションが、12月8日から撮影が開始する。コロラド州テルライド近郊にある広大な牧場内にセットが作られ、すべての撮影がその近辺で行われる予定だという。
「The Hateful Eight(原題)」は、「ジャンゴ 繋がれざる者」に続く群像西部劇。今年初め、タランティーノが書き上げたばかりの脚本がインターネットでリークされ、一時は製作中止が宣言されたが、夏に一転して企画続行が発表された。
脚本第1稿によれば、同作の舞台は南北戦争後の雪深いワイオミング州ということになっており、ワイオミング州とユタ州もロケ地として名乗りを上げていたが、500万ドル(約5.5億円)のインセンティブパッケージを用意したコロラド州が誘致に成功した。同作の総製作費 4400万ドル(約48億円)のうち、人件費やスタッフの宿泊費など、約 2500万ドル(約27億円)がコロラド州に落ちる予定だ。コロラド州で大規模な映画撮影が行われるのは、1969年のジョン・ウェイン主演作「勇気ある追跡」以来のことだという。
「The Hateful Eight(原題)」の正式なキャストは発表されていないが、サミュエル・L・ジャクソン、ティム・ロス、カート・ラッセル、マイケル・マドセン、ブルース・ダーンらの名前が挙がっている。